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第220回  「運に恵まれるには努力が必要である。」三井不動産 元社長・元会長 江戸英雄

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 江戸氏は、1903年、茨城県筑波郡作岡村(現・つくば市)生まれ。旧制水戸高等学校から東京帝国大学法学部英法科へ進学。1日15~16時間も勉強して、外交官を目指した。ところが、寄宿舎が関東大震災で大きな被害を受ける。幸い江戸氏は帰郷中だったのだが、その後片付けで体調を崩し、結核を患ってしまう。

 何とか卒業はできたが健康面に不安が残ったため、外交官をあきらめ三井財閥の中核である三井合名へ入社した。その後、三井不動産に移り1955年に同社社長に就任する。

 社長就任後は東京湾京葉地帯の埋め立て事業を推進して、三井不動産の事業基盤を強化した。東京ディズニーランドも江戸氏が注力したものの1つだ。ほかに筑波研究学園都市の建設にも力を注いだ。なかでも江戸氏の名を有名にしたのは霞が関ビルだろう。今やほかにいくらでも高いビルがあるが、日本初の超高層ビルとして長く世間の注目を集める存在だった。建設許可を取るために奔走するなど、建設を推し進めたのが江戸氏だった。

 江戸氏は結核を患って外交官の夢をあきらめざるを得なくなるという挫折も経験している。戦後、三井財閥が解体された時には、その清算業務も経験した。

 一見、運がいいように見える人も、なにがしかの挫折があるものだ。それを乗り越えて努力を続けたから成功がある。チャンスというものは、誰にでもやってくる。しかし、それをつかんでモノにできるのは、準備を怠らなかった人だけだ。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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