
カリスマ経営者の世代交代は難しい。
その象徴の一人ともいえるスズキの鈴木修氏(85歳)が、長男の鈴木俊宏氏(56歳)に社長の座を譲ると発表したのは株主総会の4日後、2015年6月30日だった。
ついにトップ交代かと思いきや、修氏は「会長兼社長」から「会長兼CEO(最高経営責任者)」になり、俊宏氏は「社長兼COO(最高執行責任者)」になったということで、つまり経営トップは修氏のままということだ。世代交代はまだ過程ということだろう。
経営トップを降りられない理由の一つの理由は独フォルクスワーゲン(VW)との資本提携問題のようだ。スズキ株の20%弱を保有し支配力を強めようとするVWに対して、スズキが資本・業務提携の解消を求めており、現在のところ国際仲裁裁判所で係争中である。
この問題を解消してからトップ交代といきたいところだったが、「これ以上長くなると待ちきれない」ということで、まずは社長職を譲ったわけである。
とはいえ今後の成長を考えると、さまざまな先進技術が広がる自動車業界での単独での戦いには限界があり、国内外のビッグプレイヤーとの提携が焦点になってくるはずだ。その時にこそズズキの真の世代交代問題が問われるのかもしれない。
その象徴の一人ともいえるスズキの鈴木修氏(85歳)が、長男の鈴木俊宏氏(56歳)に社長の座を譲ると発表したのは株主総会の4日後、2015年6月30日だった。
ついにトップ交代かと思いきや、修氏は「会長兼社長」から「会長兼CEO(最高経営責任者)」になり、俊宏氏は「社長兼COO(最高執行責任者)」になったということで、つまり経営トップは修氏のままということだ。世代交代はまだ過程ということだろう。
経営トップを降りられない理由の一つの理由は独フォルクスワーゲン(VW)との資本提携問題のようだ。スズキ株の20%弱を保有し支配力を強めようとするVWに対して、スズキが資本・業務提携の解消を求めており、現在のところ国際仲裁裁判所で係争中である。
この問題を解消してからトップ交代といきたいところだったが、「これ以上長くなると待ちきれない」ということで、まずは社長職を譲ったわけである。
とはいえ今後の成長を考えると、さまざまな先進技術が広がる自動車業界での単独での戦いには限界があり、国内外のビッグプレイヤーとの提携が焦点になってくるはずだ。その時にこそズズキの真の世代交代問題が問われるのかもしれない。
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