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第10回  番外編 「才能とは、継続できる情熱である」羽生善治 将棋棋士

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「才能とは、同じ情熱、気力、モチベーションを持続することである」

「才能とは、同じ情熱、気力、モチベーションを持続することである」

1996年2月14日、将棋界で初の7タイトル独占を達成。この時、羽生氏は25歳。その後約20年間、将棋の第一線で活躍し続けている。
2012年には、通算タイトル獲得数で大山康晴氏を抜き、若くして歴代1位に。その後も勝を重ね、現役の後続を大きく引き離している(現役では、現在羽生氏の92タイトルに次いで谷川浩司氏が27タイトル)。

将棋という頭脳を酷使する競技のすごさは、最近までは最新のコンピューターでも人間に勝てなかったという事実からも分かる。2012年頃から勝ち負けが出始めるようになっているが、1990年代に「コンピューターがプロ棋士を負かす日は?」という問いに対して、多くのプロ棋士がコンピューターはいくらやっても人間には勝てないと言っていたが、羽生氏だけは2015年頃と答えていたらしい。そのことも、羽生氏のすごさを物語っているように思う。

羽生氏が著書「決断力」(2005年、角川書店)での述べたのが今回の言葉だ。
彼は同書の中でこう述べている。

「以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。」
「報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。」

天才中の天才と言われ、若くして将棋界の頂点を極めた羽生氏。少しでも天狗になったり慢心していたら、今の羽生氏はなかっただろう。重みのある言葉として記憶しておきたい。

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