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第180回  「歴史と伝統の上にあぐらをかいていると、気付いた時には手遅れになる。」日本郵船 元社長・元会長 草刈隆郎

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 草刈氏は1940年、東京・西麻布生まれ。日比谷高校を卒業後、慶応義塾大学へ進学。卒業後、日本郵船に入社した。ちなみに高校、大学とラグビーに熱中して、大学では落第するところだったとか。常務取締役、専務取締役などを経て、1999年、急逝した河村健太郎氏の後を継いで社長に就任した。私立大学出身の社長は同氏が最初だった。

 草刈氏が課長時代から一貫して進めたのが無駄の排除。無駄な会議、無駄な残業などを徹底的になくし、取締役になってからも合理化を進めたことが同社が過去最高益を上げる一因になったという。

 掲出はトヨタ自動車との運賃交渉の時に浮かんだ言葉とされる。トヨタは輸送コストを正確に把握した上で運賃の割引を求めてきた。草刈氏は世界を相手にする企業の厳しさと自社の甘さを思い知ったという。これがきっかけで自社の無駄の排除に取り組むようになったのだとか。

 長い歴史や伝統には重みがある。それによってもたらされるブランドイメージや、消費者に与える安心感には、はかり知れない価値がある。しかし、同時に企業の発展を阻害する要因になる危険性もはらんでいることを忘れてはならない。

 歴史や伝統という居心地の良い環境にいると、ついつい努力を忘れてしまう。しかし、昨日と同じ今日が永遠に続いていくことなどあり得ない。変化を恐れず、努力を継続すればこそ、歴史や伝統は維持される。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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