経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

経営者のあの一言

第138回  「即席めんは国民の伝統的な食生活をタテ糸とし、現代の欲求をヨコ糸に織り込んだものである。生活必需品として愛される理由は、糸の折り込みの正しさと強さにある。」日清食品 元社長 安藤百福

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 総務省の家計調査によると1世帯あたりのインスタントラーメン消費量の全国平均は6,105グラムでカップヌードル79個分になるのだとか。まさに生活必需品。そのインスタントラーメンの産みの親で日清食品の創業者が安藤氏だ。

 安藤氏は1900年の生まれ。22歳の若さでメリヤスを販売する会社を設立して成功を納め、その後、炭焼き事業、製塩事業、バラック住宅の販売事業など、さまざまなものを手掛けた。時代の流れを捕らえるセンスとベンチャー精神、バイタリティーの持ち主だった。

 1957年、理事長を努めていた信用組合が破綻して、財産をすべて失った時も前向きだった。戦後の闇市でラーメン屋台に並ぶ人たちの姿を思い出し、即席めんの研究に着手したのだ。なかなか思うようなものができなかったのだが、ある日のこと、台所で妻がてんぷらを揚げているのを見てひらめいた。麺を油で揚げることで水分がはじきだされて保存性が高まる。また、湯をかけると水分が抜けた穴から湯が吸収されて元の状態に戻る──。こうして、1958年、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」発売された。

 掲出の言葉は、伝統文化とニーズの両方をバランスよく取り込んだことが即席めんが生活必需品になった理由という意味。商品開発に携わる人には参考になる言葉ではないだろうか。

お気に入りに登録

プロフィール

 経営プロ編集部

経営プロ編集部

経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

関連記事

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら