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第117回  「これからの農業は生産ばかりじゃいかん。経営や販売の面も兼ね備えた新農業経営方式でいくべきだ。」カゴメ 元社長 蟹江一太郎

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 トマトが日本に伝わったのは実はかなり昔だ。17世紀半ばといわれ、江戸時代の儒学者で健康書『養生訓』で知られる貝原利益は著作のなかで「唐ガキ」と紹介している。ただし、食用になったのは明治以降で、それまでは観賞用だった。

 そんなトマトにいち早く注目したのがカゴメの創業者の蟹江氏だ。愛知県知多郡荒尾村(現・東海市荒尾町)の農家の跡取り息子だった蟹江氏は、軍の教官から「西洋野菜は軍隊でも使われるようになった。これからは民間でも出回るだろう」といわれ、兵役を終えた翌年(1899年)、キャベツ、玉葱、トマトといった西洋野菜の栽培を始めた。

 しかし、栽培には成功したものの、トマトに関しては、さっぱり売れなかった。日本人には馴染みのない味に、口にした途端、嫌な顔をする人がほとんどだったという。

 そこで考えたのが加工することだった。苦労してトマトソース(トマトピューレ)を開発したところ高い評価を受け、その後、トマトケチャップとウスターソースも製造するようになり事業が拡大していったのだ。

 今までにない商品を売るのは難しい。しかし、あきらめずに取り組めばきっと道が見つかる。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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