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経営者のあの一言

第91回  「私心なく働く人に人は付き従う。能力のあるなしも、学歴も、まったく関係ない。」TDK 元社長 素野福次郎

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 素野氏は1912年兵庫県生まれ。1932年神戸高等工業(現・神戸大学)を中退して鐘紡に入社したが、5年間勤務しただけで、従業員わずか4名の東京電気化学工業に転職した。この東京電気化学工業が現在のTDK。

「企業=人間道場」が持論で「企業とは人間を磨く、あるいは人間としての喜びを持つ道場だ」という言葉も残している。また、道場訓ともいうべきものとして「修破離」を唱えた。習って覚えるのが「修」、覚えたことを破るのが「破」、さらに「破」を離れて新しい境地に入るのが「離」で、茶道や花道などで伝統的に行われてきたステップという。

 素野氏は「怖いのは、オレが一番仕事ができる、オレがいなくちゃ会社は困るなどと思い違いをしている馬鹿だ」と話し、その手の人間が会社の社長職や管理職に就くと組織の退廃が始まるといっている。また、「自分の仕事を天職と受け止めている人たちは俺が俺がとは思うまい。天職なら芸事と同じで究め尽くせるものではない。したがって精進はしても俺がとは考えない」とも。

「私心なく働く」人とは、自分の仕事を天職と考え精進する人のことだろう。そういう人の周囲には自然と人材が集まってくる。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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