経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

経営者のあの一言

「苦しい時に誰よりも経営者が会社の未来を信じ、決断する姿を見せた心意気は現場にも伝わったのではないでしょうか。」三洋電機 元社長 高野泰明

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

高野氏は1931年生まれ。早稲田大学を卒業後、1954年、三洋電機に入社。営業本部長、人事本部長などを経て、1992年、社長に就任。1998年には副会長に就任した。

高野氏は、業績不振に陥っていた三洋電機を事業の分社化などを行い、立て直したことで知られるが、掲出は、その当時を振り返っての言葉。この後には「当時は5,000人規模の配置転換を断行するなど、社員にも痛みを伴う改革をお願いせざるを得ない状況にありました。解雇だけは絶対にしないという約束で」と続く。

他にも、「三洋のデジタルAV事業が成功したのは現場が頑張ったからにほかなりません。社長が肝いりで誘い水の資金を投じれば、それだけで事業が成功するということなどありえない話です」とも話している。

やはり、上に立つ者は心意気を示すことが重要ということだろう。心意気とは「強い覚悟」のことだ。社員に仕事や責任を無理強いするのでは、誰もついてこない。会社が家族なら、社長はその親だ。親である社長が自ら強い覚悟を示すことによって、社員の自尊心やモチベーションが高まれば、強制されずとも自発的に、会社への貢献意欲が湧いてくるものだ。

お気に入りに登録

プロフィール

 経営プロ編集部

経営プロ編集部

経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

関連記事

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら