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「事業を伸ばすには消費者の趣向や流行に合わせた製品を、割安な価格で出さなければならないと考えた。」 大日本製糖(現・大日本明治製糖) 元社長 藤山愛一郎

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藤山氏は、1897年、東京生まれ。父・藤山雷太の長男。1918年に慶應義塾大学を病気療養のために中退し、藤山コンツェルンの後継者として大日本製糖の社長に就任。その後、日東化学工業(現・三菱レイヨン)社長や日本金銭登録機(現・日本NCR)社長などを歴任する。

1941年には44歳の若さで日本商工会議所会頭に就任。戦後、GHQの公職追放措置を受けるが1950年に復帰する。日商会頭に再任されたほか、日本航空の初代会長、経済同友会代表幹事なども務めた。さらには岸内閣で外務大臣を務めるなど、政治家としても活躍した。

掲出は、父親の跡を継ぐ前の10年間、カーネーション栽培会社、染料メーカーなど小さい会社の経営を経験した時代を振り返っての言葉。この後は、「しかし発明家は『俺の発明は』、『俺の発明は』で押し通してくる。これだけの発明品が売れないのはあなたのやり方が悪いといった調子だ。万一、発明家と一緒に事業をしなければならないような場合は、事業経営の面に一切口出しをさせてはならないと悟った」と続く。

この発明家を、技術者や研究開発部と言い換えて、営業担当者や営業部との対立と見れば、企業内でもよくあることではないだろうか。ゼロを1にする開発も大切だが、製品を世に広める営業も同等に大切だ。リーダーには、その間に立って、うまく調整する力が必要だろう。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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