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経営者のあの一言

「十年先のことを考えるなんて昔で言えば百年先を考えるようなもの。 会社の在るべき姿を描くと現実から大きく乖離する。 最小限、何を今なすべきかを考えていくことだ。」 スズキ 代表取締役会長 鈴木修

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鈴木氏は、1930年、岐阜県益田郡下呂町(現・下呂市)生まれ。旧姓は松田という。中央大学法学部法律学科を卒業後、中央相互銀行に入行。1958年に2代目社長の鈴木俊三氏の娘婿となり、スズキに入社した。

常務取締役、専務取締役を経て、1978年に代表取締役社長に就任。「アルト」や「ワゴンR」などを発売し軽自動車路線を確立した。一方で、海外進出にも積極的に取り組み、アジア諸国での販売を伸ばしたほか、ゼネラルモーターズとの業務提携やハンガリーへの工場進出などで、スズキを世界的な自動車メーカーに育て上げた。

掲出は、1995年頃、業績低迷に苦しむ自動車業界にあって、部品の共通化、工程の見直し、設備の改良など、コスト削減を徹底し、軽自動車トップを快走していたスズキの経営について語った言葉だ。

韓非子に「遠水(えんすい)は近火(きんか)を救わず」という言葉もあるが、まさにこの通りだ。遠い未来を見据えることも大事だが、遠くのものは、急場の役には立たない。今、まずは目の前のことを確実にこなす、その「今」の積み重ねが、企業の未来へとつながっていく。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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