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経営者のあの一言

「(養父は)非常に進歩的な人で、新しい技術をどんどんとりいれた。 その上これらの技術をすべて公開してしまった。」 キッコーマン 元社長 茂木啓三郎

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茂木氏は、1899年、千葉県生まれ。旧名は飯田勝次。東京商科大学(現・一橋大学)を卒業し、1926年に野田醤油(現・キッコーマン)に入社。労働争議を解決するなど、手腕を発揮したことから、1929年に先代・茂木啓三郎氏の養子となり、1935年に襲名。

社長に就任したのは1962年。その10年後の1972年にはアメリカに醤油工場を建設して海外進出を果たすなど、同社の発展に寄与し、中興の祖と呼ばれる。

掲出は、戦後、GHQがアミノ酸醤油へ全面転換するよう勧告してきた際、先代が「新式二号」という天然醸造法の特許を業界全体に無料公開して天然醸造法醤油を守ったことについて語った一節。

企業組織は自社の利益を守ることが最優先ではあるが、時には業界の利益を優先しなくてはならない時もある。そんな決断ができる企業こそ、消費者から愛され、結果的に長く存続することになるのではないだろうか。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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