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「石橋をたたいて渡るような細心の注意は必要であるが、一旦安全だと見極めたら思い切って渡るべきである。」大和証券 元社長・元会長 福田千里

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福田氏は、1896年生まれ。1921年、京都帝国大学(現・京都大学)卒業後、大和証券の前身である藤本ビルブローカー銀行に入社。同社の創業者である平賀敏氏の秘書、門司支店長、台北支店長、本店債券部長などを経て、1954年に副社長、1957年に社長に就任した。

1963〜1968年には日本証券業協会連合会(現・日本証券業協会)会長も務めた。当時、不況の真っただ中にあった証券業界を立て直すために、日本共同証券、日本証券保有組合といった2つの株式買い支え機関の設立に尽力。その功績から福田氏は、現在の証券制度の基礎を築いた人物と評される。

掲出は、社長就任の挨拶で藤本ビルブローカー創業者・平賀敏氏の「細心大胆」という教えを社訓とする、と宣言した際、添えられた言葉だ。

やる前には慎重に、ただ、やると決めたら、とことんやる。当たり前のようだが、これが難しい。特に、さまざまな要素が複雑に絡みあう現代のビジネス社会では、安全だと思っても思わぬリスクが潜んでいたりするし、逆に、リスク覚悟で臨んだら、まったく安全だったりすることもある。トップには、リスクを感じ取る嗅覚とともに、この人になら自分の運命を託しても良いと思われるほどの人望も必要であろう。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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