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「迷ったときには、十年後にその決断がどう評価されるか、十年前ならどう受け入れられたかを考えてみればよい。」昭和電工 元社長 鈴木治雄

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鈴木氏は、1913年、神奈川県葉山市生まれ。永田町小学校(現・麹町小学校)に入学したが一家の転住で白金小学校に転校。その後、旧制東京高等学校、東京大学法学部へと進む。

卒業し、1936年、野村合名会社(現・野村証券)に入社。3年後の1939年、昭和電工設立に伴い、同社へ転籍する。戦後、GHQに公職追放措置を受けるも、1951年に復帰。1971年には社長に就任した。

1981年には会長に就任し、その後、名誉会長、最高顧問を歴任した。その間、4大公害病の1つ、第二水俣病「阿賀野川有機水銀中毒事件」の被害者救済に尽力。これは昭和電工の廃液による水銀汚染が原因で起きたものだった。

掲出は、2度の石油ショックの後、社内の反対を押し切って、アルミの国内精錬から撤退したことを振り返っての発言だ。

企業を取り巻く環境は時代の流れとともに、大きく変化してゆく。その時には正しいと思った決断が10年後には大きな批判にさらされるかも知れない。上に立つ者には常に、一つひとつの決断の重みと、そこにある責任を一身に受け止める覚悟が求められる。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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