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「己の分を知っている人は、人の信頼も得られ、社会の中で重くなっていく。 不満な人は会社で絶対にのびない。」新日本製鐵 元社長 稲山嘉寛

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稲山氏は、1904年、東京市京橋区銀座(現・東京都中央区銀座)にて、稲山銀行頭取の次男として生まれた。

入学試験や入社試験では、随分と苦労したことで知られている。中学受験では東京府立一中、府立四中、開成中、麻布中に落ち、錦城中に入学。その後、府立一中の転入試験を2度受けるが失敗。高校受験でも水戸高等学校に落ち、1年浪人し、仙台の第二高等学校に入った。大学は東京帝国大学経済学部商業学科に現役で入学したが、当時新設学部だったため無試験だった。

就職活動も大蔵省、鉄道省、日本銀行、三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)、三井銀行(現・三井住友銀行)と立て続けに落ち、ようやく商工省の内定を獲得。その後、高等文官試験に合格し、1927年、官営八幡製鐵所に入所した。

八幡製鉄所は日本製鐵、八幡製鐵と名称と形態を変え、稲山氏は1962年、八幡製鐵の社長に就任。その後、富士製鐵との合併を主導し、新日本製鐵(現・新日鐵住金)を誕生させた。稲山氏は常に「競争より協調」を自らの信念としていたという。

掲出は、1985年、経団連会長時代の発言で、組織における人の在り方について語ったもの。不満ばかりの人は、周囲に疎まれ、会社で伸びないのは想像に難くない。一方、己の分を知っている人は、言動も慎重であるため、周囲の信頼を得て、責任ある立場につきやすい。

ただ、現代のような移り変わりの激しいビジネス社会では、時には背伸びをしたり、大言壮語したりするくらいの人物のほうが望まれるかも知れない。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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