経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

経営者のあの一言

「任天堂は娯楽の会社で、娯楽以外はしないほうがいい。」任天堂 元社長 山内溥

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

山内氏は、1927年、京都府京都市生まれ。曾祖父の山内房次郎氏が任天堂骨牌(山内浅次郎商店)を創業。これが任天堂のルーツだ。

高校卒業後、早稲田大学に進学。しかし当時社長だった祖父が急逝したため1949年に跡を継ぎ、翌年、大学を中退した。なぜ父親が継がなかったかというと、それ以前に近所の女性と駆け落ちしていたため。社長就任後、さまざまな困難に直面した山内氏はこの父親を嫌い、後に面会にきた時には門前払いしたという。

社長に就任した山内氏は、いきなり厳しい局面に立たされた。当時の任天堂は労働争議が悪化していたからだ。そこにいきなり経験も何もない22歳の若造が社長として現れたら、従業員はどう思うだろう。山内氏は争議への対応に追われ、体を壊しかけたという。

しかし山内氏は挫けなかった。世界初のプラスチック製トランプを開発し、ディズニーキャラクターを付けて販売したところ大ヒット商品になった。これによって山内氏が会社にかつてない利益をもたらすと、労働争議は次第に終息していった。

掲出は「トランプだけでは小さな会社で終わってしまう」と思った山内氏が、食品製造業やタクシー業など多角化を進めたものの、ことごとく失敗し、倒産の危機に瀕した後の言葉。

この経営危機から脱却するきっかけになったのが社員の1人が暇つぶしに作った玩具「マジックハンド」だった。この時、山内氏は「玩具以外に手を出してはならない」と思い、掲出の言葉を次期社長の岩田聡氏にも言い渡したという。

事業の多角化は必ずしも悪いことではない。当たり前だが、それだけリスクが大きいことを覚悟しておかなくてはならない。

お気に入りに登録

プロフィール

 経営プロ編集部

経営プロ編集部

経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

関連記事

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら