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第395回  「好調のときこそ、次の準備をせよ。」シャープ 元社長 佐伯旭

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佐伯氏は、1917年、広島県生まれ。14歳で早川金属工業研究所(現・シャープ)に入社。同社に在籍しながら大阪経理専門学校に通い1933年に卒業する。
 
その後、30歳で取締役に。常務取締役を経て42歳の若さで専務取締役に就任した。この時、肩書は専務だったが、創業者の早川徳次氏からは経営の舵取りを任され、事実上の社長といえた。

佐伯氏はシャープ中興の祖と呼ばれる。それは後に産業界で伝説となった「千里から天理へ」の英断の影響が大きい。

専務に就任した佐伯氏は全社横断の開発チームを発足。その研究成果が国産初の電子レンジ発売、シリコン太陽電池の量産、世界初のトランジスタ式電卓開発、世界初の液晶実用化などに結びついた。これだけでも大きな業績といっていいのだが、当時、シャープは自前の半導体をもっておらず、これらの製品に使われるのはすべて社外品だった。

そこで佐伯氏は1970年に地元大阪で開催された万博への参加を断念。その予算で半導体工場を建設することにした。「千里から天理へ」とは万博が開催される「千里」から、半導体工場が建設される「天理」へ向かうという意味だ。この決断が一つのきっかけとなり、シャープは世界企業へと躍進を遂げる。まさに、好調のときに次の準備をしたといえるだろう。

掲出は日常の仕事にも当てはまりそうだ。変化の速いビジネス社会、自分の知識やスキルが、いつ時代遅れのものになるか分からない。好調の時ほど、新しい知識やスキルを身につけるように心がけたいものだ。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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