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第363回  「『これはオレが苦労して育てたんだ』といえる仕事を一つは残してもらいたい。」三菱商事 元社長・元会長 三村庸平

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三村氏は、1917年、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、三菱商事に入社。戦後、財閥解体で三菱商事が解散したため他社に移るが、同社の復活により復帰。米国三菱商事社長、本社副社長を経て1980年に社長に就任した。

入社以来、一貫して水産畑を歩んだ。水産物といえば缶詰が主流だった時代に冷凍魚を扱うなど、先見性に優れた人物として知られている。

社長に就任した1980年は2度のオイルショックの影響が残る一方で、加工組立産業が躍進するなど、産業構造が急速に変化し始めていた時期。対応が遅れた三菱商事は収益力低下に悩んでいた。そんななか三村氏は自ら先頭に立ち、効率化・合理化・生産性の向上を進め、同社の発展に寄与した。

掲出は会長時代の言葉。変化の激しい現代社会で1つのビジネスを育てていくのは難しいかも知れない。しかし、だからこそ、自分が育てたと思える仕事を残せたら、これほど充実感を覚えることはないのではないだろうか。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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