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経営者のあの一言

第345回  「つまる所、他人の利益、他人のためになるということを常に心にかけていれば、必ず儲かるのです。金の在処はここです。」森村組(現・森村商事) 日本陶器(現・ノリタケカンパニーリミテド) 創業者 森村市左衛門

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 市左衛門は商家である森村家の歴代当主が襲名した名前で、本名は市太郎という。1839年、江戸京橋白魚海岸に生まれ、20歳の頃から貿易を志し、1876年、弟の豊氏と森村組(現・森村商事)を設立した。

 同じ年、豊氏は「米国商法実習生」に選ばれアメリカへ。3か月間、商業や語学を学んだ後、ニューヨークで森村ブラザーズという店を開く。日本にいた市左衛門氏は、アメリカ人が何を欲しがるかを考え、骨董、陶器、扇子、提灯、人形など、日本的なものを仕入れて豊氏に送った。これが見事当たり、森村ブラザーズは急激に売り上げを伸ばした。

 森村氏は常に顧客の利益を考える人物だった。そのため、仕入れた品物は一品ずつ自ら検査し、悪い品はすべて返品した。商人にとって、良品を扱うことこそ顧客の利益につながると考えたからだ。その姿勢は会社が大きくなっても変わらず、むしろ、前にも増して徹底して行うようになった。出入りの業者が増えると、中には粗悪品を混ぜる者もいたからだ。

 ビジネスというものは、品物を扱うにしても、サービスを提供するにしても、それが他人の役に立つ、つまり他人の利益になるからこそ、売上げが立つのだ。そのことを忘れて、自分の利益ばかりを追い求めたら、たちまち会社は危うくなる。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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