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第326回  「君が思い悩み、迷ったことは少しも気にすることはない。何かをつかんだはずだ。」資生堂 元社長 松本昇

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 松本氏は、1886年、香川県生まれ。早稲田大学を中退して渡米、百貨店経営を学ぶためにニューヨーク大学に入学する。留学は8年に及んだ。皿洗いや百貨店の仕事をしながらの留学生活は決して楽なものでなかったが、ここで大きな出会いをする。資生堂の初代社長・福原信三氏との出会いがそれだ。

 松本氏に惚れこんだ福原氏は資生堂の支配人に誘う。帰国後、それを受けた松本氏は資生堂に入社することに。

 当時の化粧品業界は乱売合戦で、危機的状況にあった。そんななか松本氏は適正利潤、適正規模による適正価格販売を主張し、チェーン・ストア方式の導入を提案する。これにより資生堂の基礎を築いた松本氏は1940年に2代目の社長に就任した。

 掲出は、人事に不満を持ち、2か月以上無断欠勤をしていた社員にかけた言葉。「煩悩瞑想の果てに悟りがある」と話し、この言葉を続けたのだという。てっきり解雇されると思っていた部下は、その後、常務にまで昇進し、資生堂にとってなくてはならない人材に成長したとのことだ。

 見込みのある人物と思ったからこその言葉だろうが、松本氏の度量の広さを感じさせる。さすがに2か月も無断欠勤をされては困るが、少々の失敗なら、こんな言葉をかけるリーダーでありたいものだ。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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