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第321回  「君はロッカールームに入ったのか?選手の奥さんたちの名前を知っているのか?一緒にランチをとったのか?」アディダス 元社長 ホルスト・ダスラー

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 世界的なスポーツ用品メーカーのアディダス ── 。そのルーツは、1920年、ドイツ・ニュルンベルク近郊のヘルツォーゲンアウラッハでダスラー兄弟が始めたダスラー兄弟商会だ。

 最初は靴の製造・販売がメインで、兄のルドルフ氏が営業、弟のアドルフ氏が製造を担当し経営は順調だった。しかし、意見の対立から1948年、ダスラー兄弟商会は解散してしまう。その後、ルドルフ氏はプーマを、アドルフ氏はアディダスを設立して、対立関係はさらにエスカレートしていく。ちなみに、「アディダス」はアドルフ氏の愛称「アディ」と「ダスラー」をつなげたものという。ホルスト氏はアドルフ氏の息子で、やがてアディダスの経営を引き継ぐ。一方、プーマもルドルフ氏の息子、アーミン氏が引き継ぎ、2社の対立関係は子供の代になっても続くことになるのだった。

 掲出はホルスト氏が部下を叱った言葉。ホルスト氏は有力なスポーツ選手に無償でシューズを提供する戦略を採った。ブランドの浸透を図るためだ。今では当たり前の手法だが、当時は珍しかったようだ。そんなある日、契約選手が他メーカーのシューズを使っていると愚痴をこぼしている部下がいた。それを聞いたホルスト氏は掲出の言葉を投げかけ、「そんなこともしないで、何を期待する?」と叱責したのだという。

 ビジネスというものは、突き詰めれば個人対個人。メールのやり取りが増えたとはいえ、フェイス・トゥ・フェイスの親密な関係作りを心がけたいものだ。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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