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第316回  「無駄金も使うだろう。期限も遅れるだろう。そんなことは当たり前だから気にするな。ビクビクせずに思い切ってやれ。」帝人 元社長 大屋晋三

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 大屋氏は、1894年、群馬県生まれ。家は、代々川越の松平藩士だった。1918年に東京高等商業学校(現・一橋大学)を卒業して、当時、日本を代表する商社だった鈴木商店に入社する。

 その後、帝国人造絹絲(現・帝人)に派遣され、1945年には同社の社長に就任した。しかし、2年後に参議院選挙に出馬して当選、政界入りする。議員生活は9年に及び、第2・第3次吉田内閣では商工相、運輸相なども務めた。

 大屋氏が帝人の社長に復帰したのは1956年。当時、帝人は経営が悪化して倒産寸前の状態だった。大屋氏はテトロンの事業化を進めて立て直しに成功、同社を世界一のポリエステル繊維メーカーに育て上げる。「死ぬまで辞めない」が口癖で社長在位は26年に及んだ。

 掲出は、その再建の過程で周囲に飛ばした檄。会社が危ないとなると、従業員は上に気兼ねして、必要なお金も何とか使わないようにしたり、無理をしても仕事を早く仕上げようとする。大屋氏の言葉は当時の社員にとって、どんなに心強かったことだろう。
 苦しいとき、ここぞというとき、社員や部下が思う存分力を発揮できるかどうかは、リーダーの力量にかかっている。大屋氏のようなリーダーだったからこそ、従業員は一丸となり、会社の再建に注力できたということだろう。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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