経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

経営者のあの一言

第295回  「見せかけだけの和はいらない。最初から馴れ合っている人間に発展はない。」サッポロビール 元社長 河合滉二

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 河合氏は、1914年、岡山県生まれ。東京帝国大学(現・東京大学)卒業後、大日本麦酒に入社。大日本麦酒は、戦後、過度経済力集中排除法の適用を受けて、日本麦酒と朝日麦酒に分割される。その際、日本麦酒はサッポロの商標を継承したことから、1964年、サッポロビールとなった。そして、1978年、河合氏が社長に。

 河合氏が社長に就任した時、社員に言った言葉が「和をもって貴しとなす」だった。これは河合氏の座右の銘という。ただし、その後に掲出の言葉を付け加えた。河合氏は他でも同様の発言をしている。「和をもって貴しとなすという言葉をはき違えて、和とは人とぶつからないこと、事なかれ主義のことだと思っている人が多いのには困った。万事そつなくいったり、いさかいをしないことが人の和だと単純に考えている人もいるようだ。また、他人のミスを互いにカバーしあうことが、和であると思い込んでいる人もいる。和とはそうした表面的なものではない」

 では、「和をもって貴しとなす」とは何か。力をぶつけ合った後、お互いの力量を認め、さらに切磋琢磨を誓うことと河合氏は話している。それを旧制高校時代の柔道生活で学んだという。職場に置き換えれば、互いを尊重しつつ、組織や個人の成長のため、言うべきことを言い合える ── そんな状態だろうか。

 昨今は部下に嫌われるのを恐れて、注意できない上司が増えているといわれる。あなたの会社は大丈夫だろうか。

お気に入りに登録

プロフィール

 経営プロ編集部

経営プロ編集部

経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

関連記事

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら