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第292回  「小さな市場でもいいからナンバーワンになって、社員に誇りを持たせたい。」スズキ 代表取締役会長 鈴木修

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 鈴木氏は、1930年、岐阜県益田郡下呂町(現・下呂市)生まれ。中央大学法学部法律学科を卒業後、中央相互銀行に入行。スズキの社長・鈴木俊三氏の娘婿となり、1958年、スズキに入社。常務取締役、専務取締役を経て、1978年に代表取締役社長に就任した。

 鈴木氏が社長に就任した当時、すでにスズキは軽自動車で国内トップだった。しかし、世界的にみればまだまだ。そこで「小さな市場でもいいからナンバーワンになって、社員に誇りを持たせたい」と考えた鈴木氏が採った策がインド進出だった。

 インド政府が国民車を作るためのパートナーを探していることを知った鈴木氏は、すぐに応募。インド側の調査団との面談に自ら出席して、熱心に説明に当たった。

 今でこそ巨大なインド市場だが、当時はまた未成熟。他の自動車メーカーの目はアメリカ市場に向いていて、社長自ら説明に当たったのはスズキだけだった。この熱心さが評価され1983年にはインド工場をオープン。「スズキ・マルチ800」が爆発的に売れ、スズキはインドの自動車市場でシェア4割を占めるまでになった。これが社員の自信、ひいては誇りになったのはいうまでもない。

 人材の育成には成功体験が重要な要素となることが多い。小さなことでも成功すれば自信となり、それが積み重なって、大きな仕事もこなせるようになる。部下に成功体験の機会を与えるのもリーダーの役目といえるのではないだろうか。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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