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第280回  「失敗を誇りなさい。それだけリスクを冒したということだから。」コンパック・コンピュータ 元会長 ベンジャミン・ローゼン

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 ローゼン氏は1933年生まれ。スタンフォード大学を卒業後、電子技術者になるが、数年で挫折して再び大学へ。経営管理学修士号を取得後、モルガン・スタンレーに入社、ハイテク分野の企業アナリストとして活躍する。

 その後、ベンチャーキャピタリストになり、コンパック・コンピュータ設立に出資、設立翌年の1983年から18年間、同社の会長を務めた。

 コンパック・コンピュータは世界で初めてIBM互換機を発売して急成長。2002年にヒューレットパッカード社に吸収されたが、世界最大のパソコンメーカーとして市場をリードする存在だった。

 掲出は創業者の一人で社長だったロッド・キャニオン氏に対する言葉。90年代に入ると同じくIBM互換機を発売するメーカーが次々と低価格路線を打ち出した。そんな中、キャニオン氏は高性能・高価格路線を選択。次第にコンパックの業績は悪化していった。明らかにキャニオン氏の経営者としての判断ミスだが、ローゼン氏は非難することなく、静かにこの言葉を伝えたという。

 結局その後、キャニオン氏は解任され、ローゼン氏が低価格路線を打ち出して経営危機を脱出した。
 このケースでは時流に乗って低価格路線に切り替えることが正しかったわけだが、時に、リスクを冒さないと大きな成功は望めないというのもまた事実だ。
 冒険することの価値を理解した上で、正しい判断をしていく ── 経営者に必要なのはそうした能力ではないだろうか。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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