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第13回  「企業戦略の最大の敵は、組織内部の政治性である」ミスミグループ 取締役・取締役会議長・戦略相談役 三枝匡

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「企業戦略の最大の敵は、組織内部の政治性である」

「企業戦略の最大の敵は、組織内部の政治性である」

三枝匡氏は日本のプロ経営者の代名詞ともいえる存在である。さまざまな企業の改革、再生にかかわった後に、2002年、ミスミの創業者である田口弘氏に三顧の礼で迎えられ、2002年からミスミの社長に就いた。

それまでのミスミは「在庫など一切持たない、持たざる経営」「仕事に基づいて組織をつくる、チームアプローチ」「すべ公募制で異動する、人事部のいない会社」など、田口氏によるユニークな経営形態で有名であった。社員の自主性を重んじ普通の経営的管理はしないという、どちらかといえば、敢えて経営戦略セオリーの逆をいくようなところがあった。

一方の三枝氏は、スタンフォード大学でMBAを取得し、ボストン・コンサルティング・グループで国内採用第1号のコンサルタントを務め、経営コンサルタントとして第一線で活躍してきた人物であり、あきらかにそれまでのミスミとは毛色が違うように思われた。事実、当時いたある社員の回想によると、田口氏と三枝氏の経営スタイルは真逆だったという。

もちろん三枝氏は理論だけではなく、実戦で鍛えられた実務家であり、口先だけのコンサルタントではない。そうした彼が実戦の経験から学んだのが、

「企業戦略の最大の敵は、組織内部の政治性である」

ということである。
この政治性とは、派閥のようなものではなく、「性格もよい普通の社員が、危機感の欠如と変化への恐れから、新しい変革に背を向け、身の安全を図る」ことだという。そうなると戦略実行は骨抜きになり、業績改善や変革が進まないという。

こうしたことに対処するためには経営のプロフェッショナルが必要だが、日本にはそうしたプロを育成する仕組みが極めて乏しいと三枝氏は語っている。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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