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第278回  「市場の動向や消費者の好みに合わせた商品を送り出すのは、敗者のやり方だ。」プラダ 会長兼最高経営責任者 パトリツィオ・ベルテッリ

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 プラダが誕生したのは1913年。マリオとフラテッリのプラダ兄弟がミラノで皮革用品店を開いたのが始まりだ。珍しい素材や高価な皮を使った製品はたちまち評判となり、イタリア王室御用達となった。

 しかし、創業者のマリオ氏の死後、長い低迷期に入る。豪華な品々は人々のライフスタイルに合わなくなり、ついには倒産寸前の状態になってしまうのである。

 ベリテッリ氏がプラダの経営を引き継いだのは1978年。妻が創業者であるマリオ氏の孫娘で、プラダのデザイナーに就任したためだった。以来、プラダの立て直しに力を尽くし、同社は次第に往年の活気を取り戻していく。

 浮上のきっかけになったもののひとつがナイロン素材の「ボコノ」を使ったバッグだ。革製が主流だった当時、批判も多かったが、カジュアルさが受けて大ヒットとなった。日本でもファッション誌で取り上げられ、若い女性の人気を集めた。

 直営店にこだわったのも浮上の要因だった。百貨店などの販売店に商品を卸した方が売上げは増えるかもしれない。しかし、流行に合わせた商品でないと置いてもらえない。直営店にこだわったからこそ、プラダは個性的な商品を出し続けることができた。掲出は、その手法について語ったものという。

 市場や消費者の好みに合わせた商品を開発するのは常識といっていい。しかし、本当のヒット商品は、そんな常識に囚われないところから生まれるのかもしれない。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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