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第238回  「することを決めることは簡単だ。難しいのは、しないことを決めることだ。」デル 創業者 マイケル・デル

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 デル氏は、1965年、アメリカ・テキサス州生まれ。父親は歯科矯正医、母親は株式仲買人という裕福な家庭で育った。幼い頃から商才に恵まれ、12歳の時に切手のカタログを販売して2,000ドルを稼いでいる。

 コンピュータとの出会いは15歳。買ってもらったばかりのappleⅡの内部がどうなっているか知りたくて分解し、親からこっぴどく怒られたという。この経験を活かしたのか、その後、卸売業者からコンピュータを仕入れ、アップグレードして友人に売るというビジネスを始めた。その時に、3,000ドルで売られているコンピュータの原価がわずか700ドルということを知る。

 テキサス大学進学後もこのビジネスを続け、在学中の1984年、完全注文生産直売方式により安くて高性能のコンピュータを販売する「PC's Limited」を起業。事務所は学生寮の自室だった。その後、大学を中退、本格的に会社経営に乗り出すことに。

 会社は急成長し、1988年には24歳の若さで株式公開を果たした。その後、社名を「デル・コンピュータ」、さらに「デル」へ変更。『フォーチュン』の「世界で最も尊敬される企業」にも選出されている。

 ビジネスの世界では「すること」が山積みだ。優先順位をつけ「大事なこと」「やらなければいけないこと」から手をつけていくだろうが、しかし、それではいつまで経っても終わらない。「できればやったほうが良いこと」や「通例だからやるべきこと」を時には思い切って「やらない」と決断することも必要だ。そうして最後に残った「すること」が本当に「しなくてはならないこと」だ。
 デル氏が始めた完全注文生産直売方式はコンピュータ業界初。卸や販売店を経由せず、客がほしいものを低価格で提供できたため、会社は大きく成長した。これも「しないこと」を決めた結果である。

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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