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「経営幹部」育成の教科書

第11回:経営幹部の「EQ(感情知性)」を高め、“個人の特性”に合った最適なマネジメントを

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「EQ」は開発できる“可変的なもの”である

ここまで、「部下の感情タイプ別のマネジメント方法」についてご紹介いたしました。

EQのサーベイ指標からの状況把握と対応策については、普段から部下の行動や反応を見ていれば、どのタイプなのか推測できるでしょう。部下の特性に気づいたら、それに合うようなコミュニケーションを取るのが、優秀なリーダーの上手いやり方です。優れた経営者や、社内外の人たちを惹きつける力を持つカリスマ経営者たちは、こうしたEQ活用を意識か無意識かに関わらず行なっています。

大事なことは、「EQは開発できる可変的なものである」ということです。活躍する社長には、「私的自己意識が高い」、「社会的自己意識が低い」、「抑うつ性、特性不安ともに非常に低い」、「気力創出力系因子が全般的に非常に高い」、「対人関係知性、状況判断知性ともに非常に高い」、「情緒的感受性が非常に低い」といった傾向があります。

御社の経営強化策として、ぜひ“EQコミュニケーション”を駆使できる経営幹部の育成・トレーニングに取り組んでみて欲しいと思います。

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プロフィール

株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上 和幸 氏

株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上 和幸 氏

1989年早稲田大学政治経済学部卒業後、リクルート入社。2000年に人材コンサルティング会社に転職、取締役就任。2004年よりリクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立、代表取締役社長・CEOに就任。 『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ずるいマネジメント』(SBクリエイティブ)など著書多数。

URL:経営者JP

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