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Our Business Is People Business~カルビーを飛躍させた「夢経営」 ― 人財を活かす”経営変革フォーラム講演録

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カルビーの変革~働き方改革~

 ダイバーシティは、働き方改革とも非常に密接な関係にあります。特に女性は、環境を整えることで働き方が大きく変わります。成果が時間に比例していた時代は終わりました。長きを以て貴しとなりません。会社が求めているのは時間ではなく、成果です。そうした中、部下の時間を奪っている人がいます。それは上司です。上司が部下の時間を奪うから、長時間労働になるのです。私は「No Meeting, No Memo」と言い続けています。だから、会議室なんてなくせばいいのです。そこらへんで立ってやれ、と。立ってやれば、すぐに終わります。仕事が終わったら早く帰れ。早く帰るようになると、学ぶ人がでてきました。教養を高める人がでてきました。家族と長く過ごす人がでてきました。健康を促進する人がでてきました。そしてこういうことを実践している人が魅力的な人間になります。魅力的な人間は良い仕事をします。良い仕事をすると会社も良くなります。つまり会社は魅力的な人間をどんどん作らないといけないのです。2年前から在宅勤務制度も導入しました。そして今年からは「1年に1回も会社に来なくてもいいよ」と言っています。その代わり、厳しく成果を求めます。給与体系も変えました。生活給をベースに、計画達成や部下育成などの役職手当を払い、そこにさらにボーナスを上乗せします。実に簡単な仕組みです。

リーダーシップが組織を強くする

 リーダーとは、組織を率いて、継続して成果を出し、結果に対して責任を取れる人だと思います。では、リーダーシップの“シップ”とは何でしょうか。シップとは、技能もしくは能力のこと。つまりリーダーシップとは、人をInspireし、Motivateして、Alignmentを作り、Resultを出すことなのです。部下がついていく上司の要素は3つあると思います。それは圧倒的な実績と、なるほどと思わせる理論、こんな人についていきたいと思わせる人徳です。さらに強いリーダーになるためには、「伝える」、「決める」、「逃げない」ことが不可欠です。
 皆さんの部下は、何を求めているのか。それをきちんと与えてあげなければなりません。豊かさ、ワクワクする仕事、仕事を通じての成長……きっとこういうものを求めているのではないでしょうか。それでは、会社は何を求めているのか。それは成果です。では成果を出した従業員には、どうしているのでしょうか。「ありがとう」と言っていますか? 成果を称賛していますか? 報酬はどうですか? あなたのリーダーシップが組織を強くするのです。今日の話はすべて私の持論ですが、少しでも皆さんの参考になれば、幸いです。最後までご静聴ありがとうございました。

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プロフィール

カルビー株式会社 代表取締役会長兼CEO 松本 晃 氏

カルビー株式会社 代表取締役会長兼CEO 松本 晃 氏

1972年京都大学大学院修了後、伊藤忠商事株式会社に入社。93年にジョンソン・エンド・ジョンソンメディカル株式会社(現:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社)に入社。代表取締役社長、最高顧問を歴任後、2009年にカルビー創業家から経営刷新を託され、代表取締役会長兼CEOに就任。現在は東北大学病院臨床試験推進センター客員教授、米国医療機器・IVD工業会(AMDD)顧問、京都府東京経済人会会長、地方独立行政法人長崎市立病院機構副理事長なども務める。

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