
「アジアにおいて他にない新たなファイナンスカンパニー」を目指し、海外事業戦略を積極的に繰り広げているクレディセゾン。これまで国内で培ってきたノウハウやリソース、ネットワークを活用し、現地ニーズに合わせたファイナンスビジネスを展開中です。代表取締役社長・林野氏は、その成功の裏に、日本企業としてのモデルチェンジと独自の経営戦略があると語ります。同社が目指す海外事業モデルや事業展開の方向性など、具体的な事例を交えて、お話いただきました。
21世紀はアジアの世紀か?
まずは1500年代以降の覇権国家とその投機対象を見てみましょう。1588年まではスペイン(価格革命)、1630年代はオランダ(チューリップ球根)、1720年頃はフランス(ミシシッピ会社)、1840年代はイギリス(鉄道株)、1929年はアメリカ(株式)、1989年は日本(土地・株式)、2007年はアメリカ(不動産)と続きます。ここからわかるのは、バブルが起きたときに覇権が移るということ。つまり今後は、中国(不動産)やインド(IT関連)でバブルが発生する可能性があり、アメリカ・日本・中国・インドのいずれかに覇権移行のチャンスがあるわけです。とは言っても、もはや日本はその可能性が低くなっており、そのチャンスを取り返すのは、私たち自身だと思います。
一方で、ASEAN10カ国の経済指標を見てみると、例えばフィリピンは人口が1億人を超え、GDPは2993億ドル、成長率は6.0%、そして平均年齢はなんと22歳。日本の平均年齢が45歳ですから、いかに若いかがわかります。ASEAN10カ国の総人口はおよそ6億3000万人と、日本の5倍。GDPも日本の60%まで上昇し、さらに勢いを増しています。
一方で、ASEAN10カ国の経済指標を見てみると、例えばフィリピンは人口が1億人を超え、GDPは2993億ドル、成長率は6.0%、そして平均年齢はなんと22歳。日本の平均年齢が45歳ですから、いかに若いかがわかります。ASEAN10カ国の総人口はおよそ6億3000万人と、日本の5倍。GDPも日本の60%まで上昇し、さらに勢いを増しています。
日本と英国の共通性
世界地図を見てもわかるように、ヨーロッパ大陸における英国のポジションと、アジア大陸における日本のポジションは非常によく似ています。19世紀に世界を制覇した英国は、上手にマネジメントしたことで、いまだにカナダやオーストラリア、インド、ニュージーランドなどの大英国圏をつくっていますが、同じ見方をすれば、アジアのポテンシャルが高まっている今、日本は地理的に優位にあると言えるでしょう。
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