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人を活かす経営とは ― 人財を活かす”経営変革フォーラム講演録

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 量的にも質的にも人材不足が加速化していく中で、企業はいかに人材を確保し、いかに人材と向き合えばいいのか。そして、社員のモチベーションやエンゲージメントを高めるためには、どのような取り組みが必要なのか。学習院大学経済学部経営学科 守島基博教授にご登壇いただき、「人を活かす経営」をテーマに、これからの人材マネジメントのあり方についてお話しいただきました。

人材不足の時代が到来

 日本はこれから確実に人材不足の時代になります。人がいないので事業ができない、もしくは廃業していく。あちこちでそういったことが起こってくるでしょう。例えば、グローバル化がなかなか進まないのも、担ってくれる人材が不足しているのが要因の一つです。人材不足は、人手不足とは違います。人手不足というのは、単に人がいなくて牛丼屋さんが店を開けられなくなるような状態ですが、人材不足というのは、企業の中核的な事業や戦略を担ってくれる人がいない状態です。つまり、人はいるが、必要な人がいない――そんな人手不足の時代がやってくると思います。
 人口が少なくなることは単に量的な人材不足に繋がります。しかしもう一つ大きな問題として、質的な人材不足も起こってくるでしょう。今何かしら手を打たないと、日本の産業や企業はこのままどんどんダメになってしまう。それが私の危惧するところです。

増大する人材不足

 帝国データバンクの調査によると、約1万社の企業のうち 43.9%が、正社員が不足していると回答しており、半年前の2016年7月調査から6.0ポイントも増加しました。非正社員では、企業の29.5%が不足していると感じており、半年前から4.6ポイントの増加です。次に、マンパワーグループの国際比較調査によると、わが国で人材不足を経験している企業は2015年前半で83%。世界42カ国の平均は 34%となっています。グローバル平均が30%台ですから、2倍以上も人材不足を実感していることになります。特に目立つのは、中核的な業務を担う人材の不足です。日本の企業で最も人材不足を感じている職種は、5年連続でエンジニアが1位となっており、以下ITスタッフ、営業・販売職、会計・財務スタッフと続いています。

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