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先が見えない時代、何を根拠にイシューを立てるのか

先が見えない時代、何を根拠にイシューを立てるのか

加藤氏: 現代社会は先が見えない「VUCA時代」を迎えています。

※VUCA:Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)

このような時代において、今日はある問いかけを皆さんと共有したいと思います。「あなたは今後、考える人になるのか、それとも悩む人になるのか」という問いです。「考える」とは仮説を創ること、「悩む」とは仮説を作れなくなること、とします。考える人になりたいのなら、仮説を創る手順は以下のようになります。

1.イシュー(課題)を立てる:いま、ここで答えを出すべき問いを立てる
2.枠組みを構成する:何に答えればイシューに答えたことになるか、切り口を揃える
3.主張(メッセージ)と根拠を作り上げる:枠組みに即して情報を集めて解釈して、イシューに対する答え(主張・メッセージ)を論理的に作り上げる

この過程で非常に重要なことは、イシューを立てる際に「目指す姿」があれば、顧客との対話の中で、精度の高いイシューをスムーズに立てやすいということ。そして、集めた情報を解釈する際も、目的が明確であれば精度が上がるということです。

つまり、VUCAの時代は「何を根拠にイシューを立てるか」が非常に重要な命題になります。おそらくここで思考停止すると、競合他社でも認知できる現状不具合しか見えなくなります。そして自分たちの事業として何に取り組むべきか判断できなくなり、顧客ニーズに振り回されてしまうでしょう。

Panasonic Beautyやスマートコンストラクションの例を見ても、イシューの設定や情報の解釈の精度において、事業ドメインをどう定めるか、価値をどう定めるか、ビジョンをどう置くかが鍵となっています。現代は事業運営において「信じることができる何か」が、強く求められていると言えるのではないでしょうか。

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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