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"人が動く"コミュニケーション術

第19回  訪問客の迎え方

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“好ましい挨拶”が“プラスの印象”を生む

「“挨拶”には“印象”を変える力がある」と言われる。そのため、“好ましい挨拶”が交わされる職場では皆が相互に“プラスの印象”を持ちやすく、その結果、“好ましい環境”が構築される傾向にある。

反対に、“不十分な挨拶”しか交わされない職場では“プラスの印象”が生まれづらく、結果的に“好ましい環境”は作られづらいようである。この点が、組織開発の分野で「“好ましい職場環境”を作りたければ、まずは“好ましい挨拶”から始めよ」といわれる所以である。

この仕組みは、社外の人との間でも変わらない。従って、社外の人に対しても“好ましい挨拶”が行われていれば“プラスの印象”を与える結果となり、ひいては、社外の人との間で構築される“ビジネス環境”も好ましい形になりやすくなるわけである。

ただし、単に挨拶の声を発するだけでは、“印象”を変えるような“好ましい挨拶”にはならない。“プラスの印象”を与える“好ましい挨拶”には、次の5つのポイントがある。

(1)声の大きさ:相手が聞き取れる声の大きさで挨拶をする。
(2)アイコンタクト:相手の目を見て挨拶をする。
(3)スマイル:笑顔で挨拶をする。
(4)フレーズ:言葉を省略しないで挨拶をする。
(5)タイミング:相手よりも先に挨拶をする。

訪問客への挨拶がこの5つの条件を満たした時、初めて、“プラスの印象”が醸成され、社外の人との間に“好ましいビジネス環境”の構築が期待できる。

他社に一歩足を踏み入れた途端に、大きな声で目を見て笑顔で「いらっしゃいませ!」と言われる情景を想像してみて欲しい。前述したような「すみません」と声を発しても誰も反応しない企業とは、まるで比較にならない“好印象”を抱くはずである。

リーダーの行動が「訪問客へのコミュニケーション」のカギを握る

繰り返すが、訪問客を“好ましい挨拶”で出迎えられるかどうかは、企業への印象を大きく左右する。その時点でコミュニケーションミスが発生すると、契約交渉の不成立などの原因にさえなることがある。

ところが、訪問客へ“好ましい挨拶”を行うなどの取り組みは、単に部下に命じただけでは、実現が困難である。『人が動くコミュニケーション術 第18回 挨拶の仕方』で説明をした通り、職場に挨拶が根付くかのカギを握るのは、挨拶をするように命じられた部下ではなく、挨拶をするように命じたリーダーのほうだからである。

「訪問客への挨拶」というコミュニケーションを好ましい形に変えようと思うのであれば、リーダーであるあなたの挨拶を振り返ることが必要不可欠である。

コンサルティングハウス プライオ
代表 大須賀信敬
(中小企業診断士・特定社会保険労務士)

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プロフィール

 経営プロ編集部

経営プロ編集部

経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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