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"人が動く"コミュニケーション術

第5回  「協力的な雰囲気」の作り方

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リーダーのコミュニケーション力が『適切な挨拶』を根付かせる

 それでは、今まで『適切な挨拶』を行えていなかった職場を『適切な挨拶』ができる職場に変えるためには、どうすればよいだろうか。もちろん、『適切な挨拶』とは何かを全員が理解することが必要だが、『適切な挨拶』を職場に根付かせる最大のポイントは、部下に対してリーダーから先に『適切な挨拶』を行い続けることである。

 部下を持つ立場の方の中には、部下が挨拶をしたら自分も挨拶を返すという方が少なくないが、そのようなリーダーがマネジメントする職場で『適切な挨拶』が根付くことはほとんどない。そのようなリーダーの下では、部下が『適切な挨拶』をすぐにやらなくなってしまうからである。

 反対に、リーダーが部下の目を見ながら笑顔で、部下に聞こえるように「おはよう!」と毎日言い続けたら、言われ続けた部下が『適切な挨拶』を返さないはずがない。『適切な挨拶』が職場に根付くかは、リーダーが “挨拶” というコミュニケーションにどのように取り組むか次第で成否が分かれるものである。

挨拶の文化が好ましい「企業風土」を作る

 不思議なもので職場に「挨拶の文化」が根付き始めると、次第に社員一人ひとりの行動に変化が現れるようになる。自分の仕事が終わればさっさと退社していた社員が「何かお手伝いしましょうか」と声を掛け始める、業務報告を怠りがちだった部下の報告・連絡・相談の頻度が増える、いつも突然休暇を申し出ていた社員が日にちに余裕をもって休暇日の打診をしてくるなど、指示をされなくても自ら “組織に対する好ましい行動” を起こし始める傾向が強い。その結果、「非協力的な雰囲気の職場」は徐々に「協力的な雰囲気の職場」に変化をするものである。

 職場の雰囲気のことを「企業風土」ということがある。「企業風土」は組織にとってプラスにもマイナスにも作用するため、どのような「企業風土」を持つかで組織が発揮できるパフォーマンスレベルが大きく変わってしまう。組織の構成員が協力的に動くのも、不祥事に手を染めてしまうのも「企業風土」次第といえる。好ましい「企業風土」を築くための第一歩が『適切な挨拶』という日々のコミュニケーションにあることを、ぜひ憶えておきたいものである。


コンサルティングハウス プライオ
代表 大須賀 信敬(中小企業診断士・特定社会保険労務士)

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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