外部経営環境の変化に対応できる“レジリエントな組織”を目指す

近年、企業を取り巻く社会・経済環境は大きく変化し、それによるリスクが巨大化している。さらに、地球温暖化による影響が激しさを増しており、台風や水害の頻発により、社会・経済・経営に与える影響も大きくなりつつある。

変化に対応できるレジリエントな組織を目指す

 近年、企業を取り巻く社会・経済環境は大きく変化し、それによるリスクが巨大化している。さらに、地球温暖化による影響が激しさを増しており、台風や水害の頻発により、社会・経済・経営に与える影響も大きくなりつつある。

 特に注意を喚起したいのは、もし災害(特に広域災害)後に企業の経営・経済環境が大きく変わった場合、単に「目標時間内に復旧しただけで、企業がサバイバルできるのか?」ということだ。過去、阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災などで見られたように、災害後の経営環境が大きく変わり、元の状態に戻れなくなった企業多くあったことは、見逃せない事実である。

 ここで必要となるのがレジリエントな組織力である。その意味は、劇的な環境変化に直面した時、企業などの基本的な目的と健全性を維持する組織の柔軟性である。少々誇張した表現ではあるが、この地球上で我々人間を含むあらゆる生物が今日生存しているのも、過去に想像を絶する大きな環境変化があり、それに対して適応できた者のみが生存できたからである。まさにダーウィンの進化論だ。強さや知性は関係なく、いかに外部環境に対応できるかである。

 我々企業も今後いろいろな環境変化に直面するが、それに対して、まずBCMの基本に戻り、必須の事業を目標とする時間内で復旧し立ち上げる。そして、その後の環境の変化を注意深くトレースし、過去を守るのではなく将来を創造し、新しい流れに素早く乗って変化に順応する経営戦略が必要となる。

 そして、災害、環境変化に対してサバイバルするためには、どのような変化にも適応できる組織力、すなわちレジリエントな組織が必須になる。そのための経営戦略を推進し、強靭なBCMを含むインフラの上に経営を展開し、成長を図ることが必要だと考える。しかし、それは企業の組織だけでなく、それを構成する個人一人ひとりが危機意識を持つことが基本となり、企業文化まで浸透させることがカギとなる。
外部経営環境の変化に対応できる“レジリエントな組織”を目指す

【レジリエントな組織へリードするDRI】

 DRIインターナショナルは、1988年に米国でスタートし、28年以上に渡りBCMの専門教育、認定資格制度を提供しているNPO組織です。DRI-ジャパンは2010年に設立され、2016年5月に新しい体制で再スタートしました。(日本の組織は、一般財団法人として設立)
外部経営環境の変化に対応できる“レジリエントな組織”を目指す
DRI-ジャパンの使命:
 日本のあらゆる組織を、どのような災害に対しても、備えと復旧力のある、かつレジリエントな組織にするために、教育・専門家認証活動を通して、社会の発展に貢献します。

・BCMの専門教育・認定資格制度を構築
・'16現在、世界100ヵ国以上で14,000人以上の認定者が活躍
・世界50ヵ国で研修、認定を実施 (日本語含む)
・事業継続計画(BCM)の世界標準
・豊富なBCM構築経験とアセスメントツールを所有

 DRIIが開発した基本知識体系10項目は、BCMプログラム開発・導入を容易にし、様々な部分が連携して働き、開発・導入・維持、同時に現在あるプログラムの監査を実施するツールとして使用されます。
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 最後に、事業継続活動において、DRIは世界で最も広く認められ、又重んじられています。DRIのプロ認定者は、BCMの専門家としての知識、経験を保証されています。