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理念浸透で成果があがる組織と低迷する組織の違い

第5回  「物語」でチームにエネルギーをチャージする

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 やってもやっても求められ続ける業績。働く以上成果を出さなければならないことはわかっていても、時には「疲れた」と感じることもあるのではないでしょうか。経営者や管理職は、そのような気持ちをなかなか吐露しにくいもの。そのため、メンバーが疲れた様子を見せたり、元気がなかったりすると「やる気を出してほしい」と思うのかもしれません。
 しかし、経営者、管理職であっても一人の人間です。「疲れた」と思う気持ちがあって当然。「休みたい」と思うこともあるでしょう。そうした自分の心の声は押し殺さずに、「あ~、自分は疲れてるんだな」、「休みたいと思っているんだな」という心の声を大事にしてみてはいかがでしょうか。その理由は、ご自身の心の声を大事にすることは、メンバーの気持ちに寄り添うことにつながり、彼らの気持ちに添った働きかけを生み出すきっかけになるからです。

 このようなことを申し上げるのは、近年、企業研修の現場で接する参加者の多くが、とにかく「疲れきっているなぁ」と感じるから。一生懸命施策に取り組んでも、短期間で変化する環境により、成果らしい成果として評価されにくい。こんなことが続けば、誰でも疲弊してしまいます。

 しかし、そんな彼らに研修の中でこれからお伝えする次の視点でメッセージを伝えると、気持ちがリフレッシュされたり、前向きな気持ちが喚起されるよう。

 そこで今回は、メンバーに元気がないと感じたり、チームのムードが停滞しているときに発信すると効果的なメッセージについてお伝えします。

 まずは次の図をご覧ください。

 どのような組織でも、過去があり、目指す未来があり、そして「今」があります。メンバーに元気がない、組織が停滞しているときというのは、将来に不安を感じているか、過去からの課題を克服できずに悩んでいたり、意欲が低下している状態です。

 不安や悩みがあるときというのは、マイナスな感情に支配され、希望や自信を失っている状態といえます。そこで必要なのは視点を変えることです。しかし人は、マイナス感情に支配されていると、なかなか視点を変えることができません。他者からの働きかけにより「そういう見方もあるな」と気づかせていくことが必要です。といっても、すぐに気づいて感情が変化する人もいれば、なかなか変化しない人もいます。そのためリーダーに必要なのは、時、人、場を変えながら繰り返し肯定的なメッセージを伝えていくことです。

 それではどのようなメッセージを伝えると効果があるのでしょうか? 目的や状況に合わせられるよう、次の3つの視点をご紹介します。

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