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理念浸透で成果があがる組織と低迷する組織の違い

第3回  管理職やリーダーが理念・方針を浸透しやすく、メンバーが体現しやすい環境づくりのコツ

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「ハンドブック」とはどのようなものか?

 さて、それでは「ハンドブック」について、その例を図をもとに紹介します。下図は「顧客満足の実現」を理念に掲げる組織をイメージし作成しました。
「ハンドブック」とはどのようなものか?

 どの組織でも「報連相せよ」と言いますが、具体的な行動まで落とし込み表現されているケースは多くありません。そこで「ハンドブック」では、図の右下、報告・連絡・相談の右側、青文字部分のように、その組織のオリジナルな考え方を反映した表現を用います。
 その他、一般的に大事といわれているものほど、それぞれの認識がズレやすいので、「PDCA」、「チームワーク」、「会議の進め方」なども、できる限り共通して大事な考え方や行動の基準を引き出し表現します。

共通イメージ・理解をもつことの大事さ

 近年、管理職世代から「若手世代とジェネレーションギャップがあり、理念が伝わらない」という声をよくお聞きします。今の若手世代は、物心ついた頃からパソコン、スマートフォン、SNSなどのツールに慣れ親しんできた世代です。そのため、絵や図で表現されているツールの方が理解や記憶がしやすい傾向にあります。
 そのような傾向から見たときに、大事なことを伝えるときは、図や絵を用い、その上で文章や言葉で補うほうが、理解・行動を促しやすくなります。
 また、インターネットで手軽に情報が収集できる時代なので、必要な情報も不必要な情報も目にします。そうした時代だからこそ、自社の理念・方針に基づき「私たちの組織や職場ではどうするべきか」を話し合ったり決めたりする機会や場の重要性が増しているといえます。
 
 理念・方針がなかなか浸透しないとお感じになっているときは、共通イメージ・理解を促進する機会や場を設けてみてはいかがでしょうか。

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プロフィール

Six Stars Consulting株式会社 代表取締役 原田 由美子 氏

Six Stars Consulting株式会社 代表取締役 原田 由美子 氏

大学卒業後、大手生命保険会社を経て、1995年より人材育成コンサルティング会社に勤務。
2000年 人材育成コンサルティング会社起業に参画。営業統括取締役に就任。
2006年 組織の将来を担うリーダーを育成するには、30代から計画的・継続的に取り組む必要性を感じたことから、リーダー育成に力を入れるコンサルティング会社を設立。同社代表に就任。
2015年 人材開発情報誌「企業と人材」にて「新任担当者のための人材育成の考え方と進め方」連載担当。
現在は、商工会議所や企業内研修での「リーダーシップ」講座、自社主催セミナー「人材育成担当者のための理念浸透~インナー・ブランディング~の進め方」などで活躍中。
「共育を通じ、社内から社会へ、笑顔と価値を届ける」ことができる人材育成を信条に取り組む。

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