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理念浸透で成果があがる組織と低迷する組織の違い

第2回  インナー・ブランディングにおけるリーダーの役割

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インナー・ブランディングにおけるリーダーの役割

 そこで重要なのが、職場で影響力のある管理職や次の管理職を担うリーダーの存在です。彼らの巻き込みこそ肝要です。しかし、管理職やリーダー世代を巻き込む上で理解しておかなければならないことがあります。それは、彼らの新入社員や若手時代、それほど「理念」を重視してこなかったという時代や環境などの背景です。
 その要因としては、「理念経営」そのものが、2000年代以降に注目を集めるようになったこと。また、2000年代に入ってからも、金融危機以前は「プロセス」よりも「成果」といった風潮が色濃い時代であったからです。そのため「理念」についても、どこかで「経営手法の1つ」というイメージがあり、流行として捉える傾向があります。また、理念をもとにした教育がないため、自身の経験と理念とを結びつける機会そのものも乏しいといえます。
 それでは、管理職やリーダーに理念を浸透させていくためには、どう取り組めばいいのでしょうか。
 管理職やリーダーに対しては、「アウトプット」の機会を設けることがとても有効です。例えば、彼らに「スローガン」や「ビジネスコミュニケーションハンドブック」(自社ならではのマナーマニュアルのようなもの)の作成に携わってもらうことや、経験談を語ってもらう場を設ける、講師役を担ってもらうなど、経験と理念を結びつける場を提供していくことなどがあげられます。

 その具体的な取り組み内容については、次回以降でご紹介します。

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プロフィール

Six Stars Consulting株式会社 代表取締役 原田 由美子 氏

Six Stars Consulting株式会社 代表取締役 原田 由美子 氏

大学卒業後、大手生命保険会社を経て、1995年より人材育成コンサルティング会社に勤務。
2000年 人材育成コンサルティング会社起業に参画。営業統括取締役に就任。
2006年 組織の将来を担うリーダーを育成するには、30代から計画的・継続的に取り組む必要性を感じたことから、リーダー育成に力を入れるコンサルティング会社を設立。同社代表に就任。
2015年 人材開発情報誌「企業と人材」にて「新任担当者のための人材育成の考え方と進め方」連載担当。
現在は、商工会議所や企業内研修での「リーダーシップ」講座、自社主催セミナー「人材育成担当者のための理念浸透~インナー・ブランディング~の進め方」などで活躍中。
「共育を通じ、社内から社会へ、笑顔と価値を届ける」ことができる人材育成を信条に取り組む。

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