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人と組織が活きる経営判断

第8回  ~創業五十年を迎えるにあたって~ お客様と共に五十年

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これからの50年を見据えたお役立ち

これからの50年を見据えたお役立ち

 弊社は、2014年に創立50周年を迎えることができることになりました。これもひとえに御受講企業様のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。 
 ジェックは、創業以来、「行動理論の改革と集団性格の革新で企業の発展を図る」という理念を柱に、事業を展開しております。業種・業態やその時代の経済状況に応じて、お客様の多様なニーズに応えられるように、新たな理論や、現場で活用しやすいような手法を開発し、また、お客様と共にシーズを創り、お客様の成果向上に尽力してまいりました。
 「千載不易・一時流行」という言葉があるように、経済環境が変わっても普遍的に大切にする考え方・やり方は、進化・深化させ、時代に応じて、変えた方が良い部分は、改善・改良を重ねております。
 例えば、ジェックでは、「経営は、成長ではなく、不倒不滅を目指せ」と言う考え方があります。「不倒不滅」の部分が、ジェックらしさであり、最も大切にこだわっている点でもあり、千載不易の部分と言えます。
 それに対して、事業の差異化戦略は、需要がある時代(全体的に需要が供給を上回る社会)と、需要が無い時代(成熟経済社会)では、アプローチの違いが当然発生してきます。この部分は、変化していかなければならない部分といえます。
 今後も環境変化に応じて、変わらず大切にする部分と、変化させる部分を明確にして、御受講企業様にご提供できるように取り組んでいく所存です。

 ジェックは、これからの50年を見据え、『お役立ちに満ちた経済社会を創るために、お役立ち道(※1)を世界に広める』と言うお役立ちビジョンを掲げました。
 これは、創造性豊かな個人と組織を創り、それぞれが「お役立ち使命」を自覚し、「仕事を謳歌している状態」を作る経営を、お客様企業が実現することに役立つ価値(サービス・商品)を創り続け、提供し続けていくことを意味しています。

経営環境変化の認識

 日本経済のバブル崩壊以前に、需要を創造する経営のヒントが提唱されていました。それは、P・F・ドラッカーが、情報型組織を提唱したことです。情報型組織とは、ピラミッド型の組織ではなく、オーケストラ型の組織で情報を活用していく組織を意味します。市場のニーズ(デザイアー・ニーズ・ウオンツ)情報を活用した情報型組織のことをジェックでは情報活用型組織と呼んでいます。
 日本経済全体が、失われた20年と呼ばれる時代の中でも情報を活用した経営でコンビニエンスストアを立ち上げ、新たな需要を創り続けて業績を上げ続けた企業や、同じくファストファッションという新たな価値を、市場ニーズ情報を活用して創りだし、変化しながらグローバルなビジネスにしている企業もあります。
 このように成熟経済社会だからこそ、市場のニーズ情報に合わせて経営の方向性を定め、成果を上げているのです。
 今や、世界は情報機器の発達とともにグローバル化を進め、日本や欧米のような成熟経済社会も発展途上国や開発途上国も同時に、最先端の提供価値が情報端末を通じて知ることができ、場合によっては購買することができるようなビジネス環境の時代になってきています。
 片や、国単位の財政が行き詰まり、貨幣経済そのものが不安定感を増していることも否めないでしょう。そして、われわれはリーマンショックを経験し、特に強い衝撃の東日本大震災を経験しています。これらの経験を通じてジェックは、経営のあり方やスタンスそのものを見直し、再確認する必要があると考えました。
 私自身は、「われわれの企業活動は、本来、人を守り、豊かにし、自然と共生するためにあるのではないか。そのことに貢献するのが企業活動の本質ではないのか。それぞれの企業の強味で、社会や市場をより良くすることに貢献するために事業があるのではないのか」と自問し続けざるを得ませんでした。
 企業組織は「社会の富の創出機関である」「社会から存在を認められて初めて存在することができる」とは、ドラッカーの言葉です。彼の言葉に真摯に向き合い、経営のあり方を自問自答する必要があったのです。
 そして、このような激しい経済環境の変化の中で生き残るには、それぞれの企業がオンリーワンでナンバーワンの提供価値を、市場情報を活用しながら創造し、提供し続けていく組織になることだと考えました。
 更に本業を通じて、社会に貢献できるような価値を創造し提供することが、企業活動の本来の姿であるし、その価値の創造と浸透に貢献することがジェックの使命でもあるとも考えたのです。

不倒不滅の企業づくりに向けた経営トップの役割

 それぞれの企業様が本業を通じて、お客様の先のお客様や社会・市場に役立っていけば、われわれの経済社会は、お互いに役立ちに満ちてくるはずであり、それを経営トップや経済人の多くは、心の底で望んでいるはずです。
 だからこそ、それぞれの企業様が、オンリーワンでナンバーワンの価値で、社会や市場をより良くすることに役立つこと(ジェックでは、お役立ち道に立脚した需要創造型実践理念経営と呼んでいます)を、極めて行くことこそが、不倒不滅の企業づくりを実現する経営のあり方であり、スタンスであると考えるに至ったのです。
 ジェックのお役立ちの方向は、お客様企業が不倒不滅の企業づくりになるお役立ちを極めていくことであると決意を新たにしています。
 経営トップの最大の役割は、「経営の方向を定めること」と言われています。
 経営トップのスタンスや打ち出す方向性は、すでに各社の「理念・ビジョン」として標榜されていることでしょう。その「理念・ビジョン」が実現することの社会的意義を具体化すれば、社会や市場をより良くし、社会の富の創出に役立つために事業をしていることが、再確認できると思います。そして、その実現に取り組むことこそが、経営トップとしてのスタンスであり、使命であると考えています。
 次に、具体的にどういう方向を打ち出すことが不倒不滅の企業づくりにつながるのかお伝えします。

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