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人と組織が活きる経営判断

第2回  需要創造型経営と集団性格

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集団性格を高めれば組織の創造性が強化できる

 マネジメント上の基本の一つは「横の統制」を活用することです。
 マネジメントには「縦の統制」と「横の統制」があります。「縦の統制」とは、指示・命令などの指揮力でメンバーを動かす方法で、「横の統制」とは、集団活動を活用する方法です。
 組織の創造的能力を高めるには、「縦の統制」だけではなく、「横の統制」を上手に活用することです。
 メンバーはリーダーの意向だけでなく、横のメンバー同士の影響を強く受けるからです。
 例えば、チームで知恵を出して解決策を作り、検証して学ぶことが当たり前という価値観と行動様式がある集団にいると、メンバーは自然にその集団の価値観と行動様式に合わせようと努力するようになります。しかし、このようなプラスの影響だけでなく、マイナスの影響が出る場合もあります。それだけに、集団に共通する良い価値観と行動様式を育てておくことが重要です。特に、創造的な組織作りに必要な能力を作るには、「市場をより良くすることに役立つ。これに結束してチャレンジすることが当たり前」という集団の価値観と行動様式を作ることです。
 なぜならば、企業活動とはお客様のニーズ(デザイアー・ニーズ・ウォンツ)に対して、ライバル以上により良くそのニーズを満たす価値(サービス・商品)を提供することが活動の原点となります。これらは、「何に役立つのか、どのように役立つのか」を考え、行動する「お役立ち」の価値観と行動様式が基本となります。
 そして、提供価値(サービス・商品)が市場に信頼され続けるためには、常に新たな価値の創造や提供に挑戦し続けるという「挑戦」の価値観と行動様式が必要になります。
 さらに、組織活動では個人の活動よりもより大きな知恵と力を継続的に出すことを選択しています。従って、「協調」の価値観と行動様式が基本となります。
 これら三つの価値観と行動様式(挑戦・協調・お役立ち)を高めることを基本に、「横の統制」を活用した集団活動を意図的に活用することで、日常的に組織の創造的な能力を強化できるのです。

まとめ

 組織の創造的な能力を日常的に高めるための四つのポイントと一つのマネジメントの基本について述べてきました。社員が、個人としても、組織としても強みを活かし、市場の新たな価値創造に向けたお役立ちに結束してチャレンジする。そして、その成果やお役立ちの喜びを動機づけの中核にしたマネジメントをすれば、組織の三つの価値観と行動様式(挑戦・協調・お役立ち)を高め、創造的な組織の能力が強化されて、創造的な組織作りが可能になるのです。

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プロフィール

株式会社ジェック 代表取締役社長 葛西 浩平 氏

株式会社ジェック 代表取締役社長 葛西 浩平 氏

1953年 大阪府生まれ。1985年株式会社ジェックに入社。名古屋営業所長、大阪支社長を経て、1998年取締役就任。「CPM経営(お役立ち道に立脚した需要創造型実践理念経営)手法」の開発に従事し、2000年常務取締役を経て、2009年代表取締役社長就任。

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