経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

人と組織が活きる経営判断

第12回  経営トップの経営判断の基準とは ~お役立ち道に立脚した需要創造型実践理念経営で不倒不滅を実現~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
経営トップにとって経営判断とは何か

経営トップにとって経営判断とは何か

 激しさを増すタービュラント(乱気流)の時代で不倒不滅を実現するためには、経営トップにどのような経営判断が求められるのでしょうか。
 経営トップに求められる能力は、一般的に「先見力」「決断力」といわれています。更に、最近では、それに加えて「忍耐力」「統率力」なども必要といわれています。
 これら4つの能力が必要といわれる理由は、「読み切れない」状況で決定をしなければならない立場と、その決定には、組織全員の人生すら関わってくるという責任がついてくるからです。
 これは、現在経営トップの役割を担っている人は当然のこととして、後継者といわれる人も、またその候補者も、「先見力・決断力・忍耐力・統率力」が適切なのかどうかを問われることでもあるのです。

経営トップと社員集団の「心理的葛藤」

 経営トップとして、方向性を決める場合、どちらを選択しても、メリット・デメリットの割合が「50対50」と思われる時に、経営トップが感じる心理的葛藤は、次のような現象です。
ア. 施策に対して本音のところで自信が持てないが、決定しなければならない。本音としては「さまざまな施策はアイデアとして出されているが、どのアイデアも起死回生とは思えない」が決定しなければならず、これでよいだろうかと葛藤する。
イ. 目先の効率性だけを追求してしまう。喫緊の課題にばかり目が行き、「中・長期」の発想を自分の中で後回しにせざるを得ず、これでよいのだろうかと葛藤する。
ウ.「施策の決定」に留まらず、作業的指示まで不安になり、介入してしまう、などです。
 先の読めない未来に向けて、意志決定することは、経営トップ本人が自覚する、しないにかかわらず、相当なストレスになり、眠れない日も少なくないものです。このような場合は、客観的に経営判断を眺めてみる必要があります。
 そして、客観的指標として、経営の原点に立ち戻ることです。

経営理念(目的・使命)に立ち戻る

 経営理念とは、「何が自社の存在目的なのか、自社の強みを生かして社会や市場をより良くするために、何をなそうとしているか」を言語化したものを言います。そして、その理念に立ち戻ることが大切です。
 なぜならば、経営理念(目的・使命)は、その企業が、社会や市場から支持されてきた価値(サービス・商品)を実証してきているものが、多くあるからです。しかも、何が社会や市場から支持され、期待されているのかを再認識することができます。経営目的に立ち戻ることは、「どの経営判断が社会や市場の期待に応えることに近づくのか」という判断基準になるのです。
 そして、経営トップの経営姿勢(何を大切にしているか)が、社員集団に伝わり、「一緒に頑張ろう」という社員集団のやる気を醸成することにもなります。
 さらに、仕事に対する社会的意義を思い起こすことができ、誇りにつながる確率も高くなるのです。

お気に入りに登録

関連記事

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら