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女性が管理職になりたがらないほんとうの理由

第5回  女性だけでなく、全ての人材が活躍する職場にするために

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■育児休業期間を能力開発に転換する育休プチMBA勉強会

 私は自分の育休中に「育休プチMBA勉強会」を立ち上げましたが、実際に運営してみて驚いたことは、こうした学習機会を求める女性がたくさんいるということでした。勉強会に参加する女性たちは、就労意欲は非常に高いのですが、自分が抱えることになった制約と業務の共存方法に不安を抱いています。しかし勉強会を通じてマネジメント思考を身に着けることで、制約を抱えつつも組織の中でどう動くべきなのかを理解するようです。その結果、参加者の9割以上は勉強会を通じて就労意欲の向上、所属企業への貢献意欲を高めていますが、それと同時に9割以上の参加者が管理職への興味を持つようになっています。
 育休中はこどものケアが最優先であることに変わりはありませんが、こどものケアと両立できる学習機会を提供すれば、育休期間という企業からみたらコストアウトの期間を能力開発期間に転換することができること、復職後の働き方を予め学ぶことでスムースな復職が可能になります。また女性から見れば、育休期間や復職後の期間によってキャリアを中断せずに済みます。マネジメント思考を習得するためには反復練習が必要であるため時間がかかるのですが、現場を持っている社員が長期間にわたる研修を受けることはなかなか難しいのが現状です。しかし、育休期間を利用すれば、残された現場の業務負荷を心配せずに教育訓練を実施することが出来るのです。

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プロフィール

静岡県立大学/ワークシフト研究所<Br> 国保 祥子 氏

静岡県立大学/ワークシフト研究所
国保 祥子 氏

経営学博士。静岡県立大学経営情報学部講師、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科非常勤講師。外資系IT企業での業務変革コンサルティング経験を経て、慶應ビジネススクールでMBAおよび博士号を取得。エーザイ株式会社、JA全中、静岡県庁、石川県庁、インキュベーションオフィス等の経営人材育成プログラムの開発および導入に従事。Learning Communityを使った意識変革や行動変容を得意分野とする。2011年から地域の社会人と学生が共に地域の課題を検討する「フューチャーセンター」を、2014年から育児休業期間をマネジメント能力開発の機会にする「育休プチMBA勉強会」を運営している(事務局 ikukyumba@gmail.com)。1歳児の母。

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