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経営階層に求められる能力とは?

第3回  陰陽五行が示す経営プロセスサイクル

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「陰陽五行」の読み解き

 陰陽五行がマネジメントプロセスサイクルとどういう関係があるのかと、いぶかしがる方も多いと思います。これから東洋思想を読み解いてその関係を明らかにしたいと思います。
 初めに、道教の教えを説いた「老子」や、陰陽の基礎となっている「易経」を参考に考察したいと思います。

1.老子・易経からの読み解き
「道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生じる。
 万物陰を負いて陽を抱き、沖気を以って和を為す」(老子、道徳経)

 一が陽の気、二が陰の気、三が冲の気を示していて、三により万物が生成されると説明しています。陰陽の考えが有名なので、この冲気については見過ごしがちですが実は森羅万象の元は、この冲気にあります。仏教では「中道」、儒教では「中庸」と言われますが、道教で言う「冲」の気を指していると思われます。
 五行もこの三気から構成されます。木の気は「陰→陽」(陰から陽に変化していく)を表し、火の気は「陽→陽」(陽から更に陽を極める)を表し、金の気は「陽→陰」(陽が終わり陰に変化していく)を表し、水の気は「陰→陰」(陰から更に陰を極める)を表しています。これで四気は説明できます。残すは冲気ですね。
 太極図にあるように、陽を極めたところに現れる陰、陰を極めたところに現れる陽、この変化を司るのが冲の気となります。ですから、冲の気は、四象の境目に存在します。四季の前にある18日間を土用といいますが、この土気が冲の気であり、陰陽の気の変化の間(季節の変わり目)に存在している訳です。立秋の前の土用は、7月下旬から8月初めに当たりますが、特別に「暑中」と呼び、お見舞いの手紙を送るのが習慣になっています。日本の伝統的お祭りは、この土用の時期に配置されていて、農作業などで土を掘り起こしたりして、土気を侵したりしないということが由来のようです。
「陰陽五行」の読み解き

 易経の表記では、過去と現在で四象を表現しますが、土用も加えると八象となり、「冬(陰・陰)」・「春土用(陰・冲)」・「春(陰・陽)」・「夏土用(冲・陽)」・「夏(陽・陽)」・「秋土用(陽・冲)」・「秋(陽・陰)」・「冬土用(冲・陰)」・「冬(陰・陰)」……と繰り返していくことになります。では、「冲・冲」は、何を表すのでしょうか。これは、変化の基軸であり表には現れない中心軸の土気を表現していることになります。又、四象が展開される場を提供している気ということもできます。ですから、陰陽五行というのは、本当は冲も加えて、陰陽冲の三気の過去×現在で、陰陽冲九行というのが本来ではないかと思います。

2.色からの読み解き
 今度は、五気の働きを色の面から考察してみたいと思います。
<木の気>
 木の気は青ですが、可視光線で波長が短い領域に位置していますので、周期は速くなります。つまり、木の気は知識を吸収し原理原則を学んで、その適用可能性を探る分析的眼を持ち、「時間を短くする」働きということができます。周期を極限まで短縮化すると波形は縦棒に収斂しますので、木の気のベクトルは縦方向となります。

<火の気>
 火の気の赤は、波長が長い領域に位置していますので、周期は遅くなります。木の気で得たものを周囲に「普及・浸透させていく」働きとなります(燎原の火のように周囲に広がる)。色々な人々に浸透させていくには、時間は相手に合わせて遅くすることが重要となります。痛みの治療で赤外線を使うのも、波長が長いので浸透力があるからですね。周期を極限まで遅くすると横棒となりますので、火の気のベクトルは横方向となります。

<金の気>
 金の気の白は、青と赤と緑の光が交わるとできる白色光の色です。緑は地球の自然の色と言えますので、活動の場の色と言えます。白色は陽の青と赤そして場の色の緑の三色光を調和させた色で、働きとしては体系化ということになります。ベクトルとしては全方位で、陽の気で生成された新しい成果物を、既存の体系にどう組み込み代わりに何を捨てていくか、という「取捨選択をする」働きでもあります。

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