
第2回では、「経営階層に必要な能力」について記述しました。経営階層の特徴である「外向き」「長期」「革新」「間接」に必要な能力とその身に付け方を紹介しました。
今回は、経営プロセスサイクルと各プロセスに必要な能力という点について、東洋思想の「陰陽五行」をベースに話を進めいきます。
今回は、経営プロセスサイクルと各プロセスに必要な能力という点について、東洋思想の「陰陽五行」をベースに話を進めいきます。
マネジメントプロセスサイクル
マネジメントプロセスサイクルと言えば、「PDCA」が有名です。PLAN(計画)・DO(実行)・CHECK(評価)・ACT(改善)ですね。このマネジメントサイクルは、第1回で述べたプロジェクトマネジメントにおいて有効なものです。プロジェクトが形成されると、目的ははっきりしていますので、それをもとに計画から始めていけるわけです。ですからPDCAは実務階層におけるマネジメントプロセスサイクルと言えます。
では、プログラムマネジメントでは何が必要になるのでしょうか。複数のプロジェクトをコントロールすることになりますので「全体の経営資源をいかに効果的に投資していくか」という決断が必要になってきます。従って、プログラムマネジメントレベルになりますと、必然的に経営目的、経営目標の実現の為の経営戦略との整合性が問われてきます。この点が経営階層に必要なマネジメントプロセスサイクルの重要な要素ということになります。さらに言えば、経営戦略立案の前に経営の使命の確立と浸透が重要となってきます。使命の重要性については、ドラッカーが繰り返し主張していますが、そのドラッカーは日本の経営者、特にオムロンの創始者である立石一真氏と親交が深かったと言われており、その主張の背景には日本的経営思想が影響を与えていたと言えるかもしれません。
では、プログラムマネジメントでは何が必要になるのでしょうか。複数のプロジェクトをコントロールすることになりますので「全体の経営資源をいかに効果的に投資していくか」という決断が必要になってきます。従って、プログラムマネジメントレベルになりますと、必然的に経営目的、経営目標の実現の為の経営戦略との整合性が問われてきます。この点が経営階層に必要なマネジメントプロセスサイクルの重要な要素ということになります。さらに言えば、経営戦略立案の前に経営の使命の確立と浸透が重要となってきます。使命の重要性については、ドラッカーが繰り返し主張していますが、そのドラッカーは日本の経営者、特にオムロンの創始者である立石一真氏と親交が深かったと言われており、その主張の背景には日本的経営思想が影響を与えていたと言えるかもしれません。
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