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メンタリングで人や組織の可能性を引き出す

第1回  社員が自らリーダーに「なりたくなる」を引き出す育成法

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「社員がリーダーとして育たないのは、そもそも『なりたくないから』である」

「社員がリーダーとして育たないのは、そもそも『なりたくないから』である」

 これまで会社を引っ張ってきた経営者や役職者からすれば、これからの時代を担いさらに会社を発展させていくリーダーとなるべき社員がひとりでも多く育つのは心からの願いでしょう。

 そんな社員が多い会社は、いちいち指示しなくても、会社の目指すビジョンや目指すべき目標を自分ごととしてとらえるため、外部環境の困難さをのりこえ、あたらしい時代に即した創造的な活動を次々とおこない、しかも会社全体がよろこびとたたえ合いにみちた「チーム」となります。

 その「チーム」の雰囲気はかならずや社風としてにじみ出てくるものです。だからこそ少子化時代がますます進む中でも、イキイキとして目を輝かす「さらに次の世代」を担う若い社員が次々と集合してとだえることがありません。

 会社はひとの集合体。ひとがいない会社は存在しません。会社にとってひとの問題は経営課題の第一です。会社の屋台骨ともいえる、「リーダーとなれる社員」をひとりでも多く産み出せることは、他のだれにもまねできない「コアコンピタンス」であり、そのまま会社の発展へ直結します。

 そんな会社がひとつでも多く生まれたら、その会社を通してしあわせやよろこびをもたらす商品やサービスや文化が社会にどんどん広がります。社会を支える「公器」としての会社、そしてそれを支えるリーダーとしての経営者、役職者。次のリーダーを育てていくことは、社会的意義ある大事業です。

「いやあ、それができれば苦労しないよ」

 そんな声が聞こえてきそうですね。
 実のところ、人づくりに関しては、さまざまなことがすでに提唱され、行われています。数値評価や業績評価による動機づけ、組織体制、管理体制の強化によって目標達成を厳密に実施させる体制づくり、「叱る」「ほめる」といった「接し方」なども含めたマネジメントなど、手法は実にさまざまです。
 あらゆる手法が毎年のように提唱され、紹介されていますが、実際のところ、なかなかむずかしく、効果に四苦八苦しているのが現実。

「結局、本人のやる気なんだよなあ。」

 あきらめの言葉を、つぶやいたりしていませんか?
 もしそうだとしたら…チャンスです。
 大切なことは、実は、その言葉の中にあるのです。
 それが「やる気」。

 みずからやる気を出して、言わずとも勝手に育ち、勝手にリーダーになり貢献していく。
 究極の人材といえます。
 しかし「やる気ならわかっている。それを出させようとしても出さないから苦労しているのだ」と思われるかもしれません。
 もし「やる気を出させよう」としていたとしたら、少しお待ちください。
 ここが大事なポイントです。

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