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ヘンリー・ミンツバーグに学ぶマネジメントの実態

第1回  マネジメントに対する美しき誤解(「マネジメント」への幻想がマネジャーを苦しめる)

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3.自分のマネジメントの実態を知る

 あなたは、毎日、どんなマネジメント行動をしていますか。自分の意識、無意識の行動を知り、それを理論と結び付けなければ学びはいつまでたっても活かせないのです。自分の行動の特徴を知るには、マネジメントの全体像を表した一枚の絵が参考になります。
3.自分のマネジメントの実態を知る

 マネジメントは図の3つのレイヤーで行われます。最もわかりやすいのは、直接、マネジャー自身が行動して成果を上げることです。トップも自ら交渉に出かけて直談判をしたり、トップセールスをしたりします。その対象は、社内外に限らずいろんな方面に及びますが、これが現場に最も近い第一レイヤーです。
 次に、実務を担う人たちを支援して、能力を最大限発揮させるのが第二のレイヤーです。モチベーションを高めたり、チームビルディングや組織文化の強化のように、人に関わることで間接的に成果を上げていきます。
 マネジャーは、さらに一歩現場から離れて、組織全体の方針や目標を定めたり、意思決定したりすることで、必要な情報を組織内に伝えます。第三のレイヤー、情報の領域です。情報は伝えるだけではなく、入手することも重要で、多くのマネジャーは非公式な口頭のコミュニケーションを多用して最新情報を常につかんでおこうとします。
 行動、人、情報という3つのレイヤーで行われるマネジメントは、部署内、部署外、社外というさらに3つの方向に向かいます。あるマネジャーは、「(この図に照らして)現実をはっきり認識できるだけで、仕事がやりやすくなるような気がした。そして、私が避けていたり、苦手だったりする役割や機能を思い知らされた」そうです。
 皆さんは、この図に自分の行動ぶりを置いたとき、どんなことを感じましたか。
 次回は、自分のマネジメントのバランス(アンバランス)に気づき、修正していく具体的な方法についてご紹介します。

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プロフィール

株式会社ジェイフィール 取締役・コンサルタント 重光 直之 氏

株式会社ジェイフィール 取締役・コンサルタント 重光 直之 氏

株式会社ニイタカ、社団法人日本能率協会を経て、2007年にジェイフィール設立に参画。2010年2月より現職。
日本能率協会在職中は管理者育成、経営者育成に関する研修プログラムを開発。その後経営研究所に移り、2007年、経営革新提言「ミドルマネジメントの復権と創造」を共同執筆。企業の中核を担うミドルマネジメントが持つ力を存分に発揮する組織風土構築への貢献をミッションとして活動。
2006年H・ミンツバーグ教授と出会いを機にCoachingOurselvesを自ら日本に導入。2007年、日本でのプログラム名を「リフレクション・ラウンドテーブル」としてスタートさせ、プログラム開発とファシリテーターを担当。
イノベーションが起きる組織風土構築、モノづくりの現場力、シニアの再活性化などのテーマにも取り組む。その他、「感じる研修エンジニアリング」の展開にも力を入れ、マネジメントスキットを使った研修(企画・脚本作成から研修実施まで)、演出家を招いての役作り研修、アミューズのアーティストを招いての研修、即興劇を演じる研修など多彩な研修を行っている。

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