デール・カーネギーは世界的なベストセラーである1936年の著書「人を動かす」で成功する対人関係の30の原則を紹介しました。カーネギーは学者ではありませんでしたが、世の中を熟知していました。彼の理論は24年間にわたる「実社会」という実験室での観察や実験に基づいています。
デールは他の人を動かしモチベーションを高める最善の方法は、あなた自身の行動を改めることにあると結論づけています。リーダーは真にモチベーションの上がる環境を醸成することで、責任を持って関係をできるだけ生産的なものにします。デール・カーネギーは、従う者の行動の責任はリーダーにあるとは主張しませんでしたが、職場環境と自分の行動をコントロールする責任はあるとしました。
良好な対人関係を築くための実際的なアドバイスに特化したデール・カーネギーの30原則には、常識的ですが(さほど実践されていない)次のようなアドバイスが含まれます。
・強い欲求を起こさせる
・誠実な関心を寄せる
・相手の関心を見抜いて話題にする
・人の身になる
・まず自分の誤りを話したあと、相手に注意を与える
・命令をせず、意見を求める
セールスの神様ジグ・ジグラーに、「多くの人が人生で欲しいものを手に入れる手伝いができるなら、自分の欲しいものも手に入る」という名言があります。上司も同じです。自分が欲しいものではなく、部下が欲しいものを重視することです。
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