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プロフェッショナルを活用する「プロパートナーズ」のススメ

第2回  「社外営業部長」ってなんだ?〔Part2〕

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いかに期待値を超えるかにこだわった

−−−−米沢社長によると、わずか半年でかなりの成果をあげているとのことですが、成功のポイントはどこにあったと思いますか?

鳥越「いかに期待値を超えるか」ということにはこだわりましたね。決めたことをスケジュール通りにやるのではなく、前倒しで成果をあげていき、プロとして経営陣に認めてもらう。結果を出すことで現場にも信頼してもらうことができ、より組織にしっかり入り込み、さらに良い結果を出していくことができるわけです。


−−−−最初は週1日、現在は1日半の出社ということですが、社員とのコミュニケーションや信頼関係の構築に問題はなかったのでしょうか?

鳥越 前職で膨大な数の社員を育ててきましたし、遠隔マネジメントの経験もありますから、指導や育成の仕組みづくり、業務のマネジメントは一番自信があるところなんです。A社の営業メンバーは現在4名ですから、週1日でも濃密な指導が可能ですし、彼らも私の知見を貪欲に吸収しようとしてくれているので、コミュニケーションの質や信頼関係は良好です。

「多足のわらじ」をはくノウハウを確立

−−−−A社以外に今何社手がけていらっしゃるのでしょうか?

鳥越 4社です。


−−−−同時並行で手がけて混乱はしないのですか?

鳥越 会社によって求めるものや取り組み方が異なるので、最初は頭が混乱することもあって、正直苦労しましたね。しかし、会社は違っても営業に関する事業課題に共通点は多いので、各社の差分を整理していく習慣を身につけて、うまくコントロールできるようになりましたね。営業の仕組みづくりや人材育成といった基本領域があって、そこに各社にマッチした改善を進めていく。その辺のマネジメントスキルも前職で鍛えられましたから、形態は変わっても対応は可能です。

未来の選択肢が広がるプロパートナーという働き方

−−−−プロパートナーという働き方を経験してみて、メリットはありましたか?

鳥越 最初に思い描いたことはほぼ間違っていなかったですね。ひとつの会社の限られた領域だけ見ているよりはるかに幅広く多様な経験ができますから、プロとして前職ではできなかった成長を、ものすごい速度と密度で経験していると感じます。


−−−−これからどのようなキャリアを進んでいこうと考えていますか?

鳥越 プロパートナーという働き方の最大のメリットは、ただ成長できるだけでなく未来の選択肢が広がることだと思います。このままプロとして複数の企業と関わりながらやっていくこともできますし、ある時点でひとつの会社に入ることもできる。たとえば、自分の成長段階とその会社のニーズが合致して、外から関わるより中に入った方がお互いにいい結果が出せるなら入ればいいわけです。さらにその先、また外に出た方が成長できるならプロパートナーになればいい。人と会社の関係を就職・転職で固定するのではなく、人生の中で必要に応じて関わり方を変えていける循環型のキャリアというものがあっていいと思うんです。プロパートナーズには、そうした新しい働き方の文化を創り出していく大きな可能性を秘めていると思います。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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