重要視するのはITシステム同士の「連携しやすさ」
最後に、「ITシステム選定時に重要視すること」を尋ねた。その結果、「他システムとの連携のしやすさ」との回答が、リモートワークを実施した企業が17.8%だったのに対し、リモートワークを実施しなかった企業では10.6%と、多少の開きがあった。さらに「クラウドシステム」という回答は、リモートワークの実施企業では15.5%だったが、未実施企業では4.6%と、大きく数字を下げた。リモートワークを実施している企業ほど、「ITシステム同士の連携がしやすいか」と、「インターネット環境を介し、外部からもさまざまなデバイスからアクセスできるクラウド型のシステムであるか」を重要視しているようだ。

コロナ禍によるリモートワークの普及に伴い、中小企業のITシステム導入も進展したことが伺えた。デジタル化によるビジネス環境のアップデートは、今後も地域や企業規模を問わず、さらに進むと思われる。企業はIT導入補助金などの公的支援や助成金を活用しつつ、ITシステムの活用によって業務効率を高めることを視野に入れていくことが求められるだろう。
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