経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

新規事業の成功のカギは「計画性」や「専任リーダー」、「当事者意識」にあり(クニエ調査)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「ターゲット顧客や、顧客の課題・ニーズ」を具体的に把握することで計画がスムーズに

次に、「プロセス」の観点から見ていくと、「ターゲット顧客や、顧客の課題・ニーズの具体性」について聞いた。「ターゲット顧客」、「顧客の課題・ニーズ」について、具体的に考えていたケースでは、半数の50%は計画通りの開発が完了し、抽象的だった場合よりも高い結果となった。

ターゲットや課題・ニーズが抽象的だと、関連する社内組織とのすり合わせに時間を要し、要件の議論が進みづらいことから、計画よりも開発が長引く傾向にある。具体的なターゲットや課題ニーズを示すことで、社内関連組織や開発要件との意思決定が進めやすくなるという。
「ターゲット顧客や、顧客の課題・ニーズ」を具体的に把握することで計画がスムーズに

事業開始前の「営業体制・販売チャネルの整備」、「顧客サポートの整備」もポイント

また、事業提供開始前に「営業体制・販売チャネルの整備」、「顧客サポートの整備」の準備が出来ていたかを尋ねたところ、準備が出来ていた事業での最重要KPI達成度100%以上の割合は、「営業体制・販売チャンネルの整備」で23%、「顧客サポートの整備」で24%。準備が出来ていなかった事業では「営業体制・販売チャンネルの整備」で11%、「顧客サポートの整備」で15%となり、準備が出来ていた事業よりも低い傾向を示した。特に「営業体制・販売チャネルの整備」が出来ていた企業は、出来ていなかった企業より成功度が2倍以上高かったことがわかる。

新規事業の現場では、製品やサービスなど「提供内容」には配慮するものの、顧客への販売段階や運用段階で必要な準備が手薄となっていたケースもあるようだ。商品やサービスのみならず、必要なタスクを全体的に捉え、タスク管理を徹底していくことが重要といえるだろう。
事業開始前の「営業体制・販売チャネルの整備」、「顧客サポートの整備」もポイント

成功には事業開始後の事業評価が欠かせない

最後に「仕組み」の観点から分析するため、サービス提供開始後の事業評価について尋ねた。企業の仕組みとして「事業開始後の事業評価」の運用が実施されているのは24%にとどまり、運用未実施は76%に及んだ。一方、事業評価が実施されている場合は、最重要KPI達成度100%以上の割合が28%となり、運用されていないケースの19%よりも高い結果となった。

新規事業では、計画と結果との乖離を修正しないまま、うやむやになってしまうケースもあるという。計画と結果の差を「学びの機会」と捉え、事業評価を徹底していくことが重要と言えるだろう。
成功には事業開始後の事業評価が欠かせない

お気に入りに登録

関連ニュース

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら